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 マグネスケール(東京・江東)は、磁気によって位置を検出する機器「マグネスケール」の要素技術を強化した「SmartSCALE」技術を「名古屋ものづくりワールド2022」(2022年4月13~15日、ポートメッセなごや)に参考出展した(図1)。マグネスケールは細長い磁性体(スケール)に磁気で目盛りを記録し、スケールに沿って動くヘッドによって目盛りを読み出して位置を把握する(図2)。この要素技術の一部特性を大きく変えたもの2種について、企画中案件として来場者から意見を聞いたり、共同開発先を探したりする目的で展示した。

図1 現行の要素技術と「広クリアランスデバイス」および「スリム型デバイス」
図1 現行の要素技術と「広クリアランスデバイス」および「スリム型デバイス」
左がスケール、右がヘッド。(出所:日経クロステック)
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図2 マグネスケールの仕組み
図2 マグネスケールの仕組み
スケールに磁気で位置情報を記録し、ヘッドで読み出して検出する。平行移動する機構の固定側にスケールを、移動側にヘッドを付けて使うほか、移動側にスケールを付ける場合もある。位置情報には相対位置だけではなく、絶対位置の情報を含む。(出所:日経クロステック)
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 2種類のうち1つは、スケールとヘッドのギャップを0.5mmに広げた「広クリアランスデバイス」。1m当たりの精度が±5μm程度で、15nmの分解能を確保できる。もう1つは、スケールの幅を6mmと通常の数分の1に狭くして、精度が±1.5μm程度と高い「スリム型デバイス」。いずれも相対位置ではなく絶対位置が分かる。スペックの数値は参考値で、製品企画に応じて調整することになるとしている。

図3 提案技術のスペック
図3 提案技術のスペック
スペックは参考値で、応用先によって調整が可能としている。(出所:日経クロステック)
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 来場者からは、例えば工場でワークを運んできた搬送車をそのまま加工や組み付けの工程に使うため、搬送車の位置を精密に調整するのに使えないか、といった意見などをもらったという。「自社の企画でスペックを決めて製品とするよりも、さまざまな人に参加してもらい、より有効な応用先を探すことにした。このような取り組みをするのは初めて」と同社は話している。