全1492文字
PR

 RAID5ではデータを分割して複数のドライブに書き込むとともに、「パリティ」と呼ぶ誤り訂正用のデータを各ドライブに分散して書き込む(PICT2)。読み書きの速度を上げると同時にデータの冗長性を確保でき、ドライブの利用効率も高い。重要なデータの保存を目的に広く使われている。3台のドライブでRAID5を構成した場合、1台壊れてもデータを復元できる。

PICT2●RAID5はデータと共に誤り訂正用のデータを保存する
PICT2●RAID5はデータと共に誤り訂正用のデータを保存する
(イラスト:なかがわ みさこ)
[画像のクリックで拡大表示]

 RAID5より耐障害性の高いRAID6という方式もある。ただしドライブの利用効率と読み書きの速度はRAID5より劣る。データを分散して書き込むとともに、パリティを2重にして複数のドライブに分けて書き込む。4台以上のドライブが必要となるが、そのうち2台のドライブが壊れてもデータを復元できる。

 RAID0と1、RAID0と5など複数の方式を組み合わせた構成も可能だ。例えば4台のドライブを2組に分けて、それぞれRAID1の仮想ドライブにする。この2台の仮想ドライブでRAID0の構成にする。これによりRAID0の書き込み速度とRAID1の耐障害性を両立できる。このような方式は「RAID10」または「RAID1+0」と表記する。

目的に応じて使い分ける

 採用すべき方式は保存するデータの重要度や利用頻度を考慮して決める。冗長性を高めるほどドライブの使用効率や読み書きの速度は下がる。さらにハードウエアのコストは上昇する。

 例えば複数台のドライブが故障してもデータを復旧できるRAID6やRAID10は高い冗長性、耐障害性を備える。だが4台以上のドライブを用意する必要があり、かつその半分の容量しかデータを保存できない。

 重要度が低く、長期保管が不要なデータを扱うのであれば、利用効率やコストを優先させるべきだ。