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サードパーティー発が問題に
ここにきて話題になるのが「サードパーティーCookie」だ。サードパーティーとは当事者(ファーストパーティー)ではない第三者という意味だ。
つまりファーストパーティーCookieは利用者がアクセスするWebサイトのドメインが発行するCookieである。ECサイトを例に挙げれば、そのECサイトのドメインが発行するのがファーストパーティーCookieだ。
しかしWebサイトを構成するのは必ずしもそのドメインに存在する情報だけではない。例えば広告や画像などは外部のドメインから送られてくる。こうした外部のドメインもCookieを発行できる。これがサードパーティーCookieだ(PICT2)。
サードパーティーCookieを使えば、そのWebブラウザーがどのWebサイトにアクセスしたかを把握できる。例えば女性向けのアパレルECサイトと東京都内のグルメ情報サイトにアクセスしたとする。マーケティング会社がそれぞれのWebサイトにサードパーティーCookieを埋め込んでいれば、マーケティング会社はそのユーザーが東京都在住の女性であると推測できる。
こうした情報を大量に集めればユーザーを特定してその行動を追跡できてしまう。そのため、WebブラウザーなどでサードパーティーCookieを廃止する動きが出てきている。