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 カテゴリーはもともと同じ性質の物事を区別する基本的な分類のことを指す言葉だ。ネットワーク用語としては、主に2つの意味で使われる。1つはLTE(Long Term Evolution)端末の通信性能を示す指標。もう1つはLAN(Local Area Network)ケーブルの伝送性能を表す指標である。

LTEの通信速度を表す

 LTEの用語としてのカテゴリーは、正確には「UE Category」と呼ぶ。LTE端末などの技術仕様を定めている。UEはUser Equipmentの略だ。

 技術仕様の内容としては通信速度のほか、MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)の多重数やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)の多値数などがある。おおむね数字が大きいほうが高速だが、例外もあるので注意が必要だ。

 カテゴリーの種類は、携帯電話関連の標準化団体の3GPPが定めている。「リリース」と呼ぶ仕様ごとに追加されている。例えば、リリース8(2009年)はカテゴリー1~5、リリース10(2011年)でカテゴリー6~8、リリース11(2013年)でカテゴリー9~12を定義している。

LTEのカテゴリー(一部)
LTEのカテゴリー(一部)
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 そのほか新しい仕様としてリリース13(2016年)でカテゴリー14~15、リリース14(2017年)でカテゴリー16~21が定義されている。2018年には、通信速度が最大1.2Gビット/秒のカテゴリー18に対応したスマートフォンが登場している。

LANケーブルの伝送速度を示す

 LANケーブルの用語としてのカテゴリーは伝送速度を示す指標である。このほか周波数特性や挿入損失といった詳細な特性についても定められている。

 カテゴリーはISO/IEC、JIS(日本工業規格)、ANSI/TIAという3つの標準化団体がそれぞれ策定したLANケーブルの規格で決められている。

LANケーブルのカテゴリー
LANケーブルのカテゴリー
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 ISO/IECの「ISO/IEC 11801」は国際標準規格である。JISの「JIS X 5150」は国内標準だが、ISO/IEC 11801を日本語に翻訳したもので、内容はほぼ同じ。ANSI/TIAが定める「TIA-568-C」は米国標準で、ISO/IEC 11801と細部が異なる。

 イーサネットの伝送規格はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)が定めており、その中でどのカテゴリーを使うかを規定している。

 例えば、伝送速度が最大1Gビット/秒の1000BASE-Tでは、Cat.5e(ANSI/TIA)以上、またはCat.5(ISO/IEC)以上と決められている。

 また最大40Gビット/秒の40GBASE-Tでは、最新のカテゴリーであるCat.8、Cat.8.1、Cat.8.2を使うと決められている。