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撮影:日経Automotive
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 インド・タタ・モーターズ(Tata Motors)は小型SUV(多目的スポーツ車)「HBX Concept」を2月の「デリーモーターショー2020(Auto Expo 2020)」で公開した。インドで2020年後半に発売する。予想販売価格は約50万ルピー(1.5円/ルピー換算で約75万円)から。

 日本の感覚からすると、驚くべき安さだが、インドでは決して安いとはいえない。車格や価格帯からすると、マルチ・スズキ・インディア(Maruti Suzuki India)の「イグニス」や、マヒンドラ・アンド・マヒンドラ(Mahindra & Mahindra)の「KUV100」と競合する。これらはインドでは“上級車”として販売されている。

 タタは2009年、当時10万ルピー(約20万円)の超低価格車「ナノ」をインド市場に投入して注目を集めた。しかし、ナノの販売は低迷し、事業的には失敗に終わってしまった。敗因は「低所得者向けのクルマ」という悪い印象が広まったこと。インドの消費者は徐々に豊かになっており、最近では安いだけのクルマは人気がなく、上質なクルマや力強いSUVなどが受け入れられている。HBX Conceptはこうした需要を狙って開発した。

 まずはガソリン車から投入するが、電気自動車(EV)も視野に入れる。採用したプラットフォーム「ALFA(Agile Light Flexible Advanced)」はEVにも対応する。インドでは充電ステーションの数が少なく、EVは受け入れられないとの見方が多いものの、充電環境の整った海外では売れるかもしれない。ガソリン車でも、これだけの安さなら世界で受け入れられそうだ。インド発の激安SUVが世界の自動車市場に価格破壊をもたらす可能性は大いにある。

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