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ドイツ・ツヴィッカウ工場で試験生産を再開したEV「ID.3」(右)とカバーで覆った次期EV「ID.4」
ドイツ・ツヴィッカウ工場で試験生産を再開したEV「ID.3」(右)とカバーで覆った次期EV「ID.4」
(出所:フォルクスワーゲン)
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 ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)が勝負の夏を迎える。新型コロナウイルスの影響が懸念されたが、2020年夏の市場投入を予定してきた新型電気自動車(EV)「ID.3」の計画を変更しないことを決めた。さらに、SUV(多目的スポーツ車)タイプのEV「ID.4」も同年内に発売すると宣言した。

 “EVシフト"の戦略を推進するVW。その決意は、新型コロナウイルスの感染拡大で稼働を停止していた自動車工場の再開からも見て取れる。欧州の工場は同年4月20日の週から閉鎖を解除しているが、真っ先に稼働を再開させたのがID.3やID.4の量産準備を進めるドイツ・ツヴィッカウ(Zwickau)工場だったのだ。

 同社によると、「新型コロナウイルスの感染拡大によってツヴィッカウ工場内でのほとんどの生産再開が保留状態の中、新型EVの試作ラインだけは“フルスピード"で作業できるように環境を整備した」という。

 世の中が混乱する中でなぜ、VWはEV量産にこれほどまでにこだわるのか。それは、環境規制のタイムリミットが迫っているからだ。欧州連合(EU)は2021年に新車の乗用車の平均CO2排出量の規制値を95g/kmに強化する。守れなければ、課された規制値を1g/km超過するごとに、「95ユーロ×販売台数」の罰金を求められる。

 VWは2020年内に10万台以上のEVをツヴィッカウ工場で量産する計画で、2021年には33万台まで増やす。同時に、ID.3の本格量産と入れ替えるように同工場でのエンジン車生産を2020年夏に停止。パワートレーンの世代交代を成功させられるか。大事な局面を迎えている。

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