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画像:BMW
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 米Apple(アップル)が、自動車市場で攻勢をかけている。同社は2020年6月に開いた開発者向けイベント「WWDC20」で、将来のMaaS(Mobility as a Service)市場を握るための2つの戦略を打ち出した。

 1つが、「クルマの鍵を再定義する」と宣言して発表した「CarKey」だ。同社のスマートフォン「iPhone」を車両の電子鍵にする機能で、ドイツBMWが新型「5シリーズ」でいち早く採用する。スマホを鍵にするデジタルキーのアイデア自体は珍しくないが、10億台前後が稼働中とされるiPhoneを擁するアップルが実用化した意味は大きい。

 CarKeyは、クルマの所有者がデジタルキーを「最大5人と共有できる」(BMW)。家族や友人間だけでなく、カーシェアリングの用途でも容易に鍵を貸し借り可能だ。鍵のデータを個人情報とひもづければ、運転席に座った人物を特定して車内照明や音楽などを調整するパーソラナイズ機能を実現できる。ガソリンスタンドなどでの支払いも「コンタクトレス決済」で対応可能だろう。

 もう1つの戦略が、iPhoneと車載情報端末を連携させる「CarPlay」の強化策だ。アップルによれば、世界の新車の約80%、米国ではそれを上回る97%の新車がCarPlayに対応するという。今回、CarPlayの「マップ」機能を大幅に向上させた。電気自動車(EV)向け経路案内を追加し、自転車の経路案内にも対応した。

 経路の提案からシェアカーの解錠や決済まで、iPhoneだけで完結できる土台が整った。iPhoneやCarPlayで「規模」を確保したという強みを生かし、アップルは自動車業界、そしてMaaS市場への浸透を加速させる。

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