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ウーブン・プラネットSenior Vice Presidentの豊田大輔氏<br>Ⓒ 2021 Woven Planet Holdings, Inc.
ウーブン・プラネットSenior Vice Presidentの豊田大輔氏
Ⓒ 2021 Woven Planet Holdings, Inc.
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 トヨタ自動車社長の豊田章男氏が掲げる「ソフトウエアファーストのものづくり」。その実現を担うウーブン・プラネット・グループ(Woven Planet Group)が2021年1月に発足した。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)の荒波を乗り切るためには、ソフト強化は避けて通れない。これはハード軽視という意味ではない。ソフト先行で開発を進め、そこに最適なハードを組み合わせる「SDA(Software Defined Architecture)」の考え方だ。当然、ハードにも最高の技術を求める。ハードに強いトヨタを、ソフトで支えるのがウーブン・プラネットの狙いだ(特集記事参照)。

 発足イベント「The Genesis」で注目されたのが、豊田章男氏の息子で、ウーブン・プラネットSenior Vice Presidentを務める豊田大輔氏である。20年2月に静岡県裾野市で建設が始まる実験都市「Woven City(ウーブン・シティ)」を担当する。ウーブン・プラネットが開発したさまざまな技術を実装、実証していくリアルな実験場となる。スマートシティーと言うと、とかく技術主導で進みがちだが、大輔氏は「人を中心に一人ひとりの生活を想像しながら取り組むことが最も重要」と強調していたのが印象的だった。

 ウーブン・プラネットは、100年に1度と言われるCASEの大変革を乗り切るソフト戦略の要であるとともに、トヨタの次世代のリーダーを育てる場でもある。その意味で同社を「第2のトヨタ」と呼ぶ向きもある。ウーブンという社名は、「織り込まれた」という意味だ。トヨタの祖業である自動織機に由来する。織機メーカーから世界一の自動車メーカーになった今、人に軸足を置いたモビリティー企業への挑戦が始まった。