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写真:日経Automotive
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 トヨタ自動車が2021年春ごろに実用化する新しい運転支援機能で、車載Ethernet(イーサネット)を同社として初めて採用する。従来の車載通信に比べて、大容量データを高速伝送できる。車の付加価値をデータが左右する時代に備える考えだ。

 レクサス「LS」から導入する運転支援機能「Teammate(チームメート)」の搭載車で、車載Ethernetを採用する。同機能は、高速道路などの自動車専用道路で、運転者の監視下で手放し運転できる「レベル2」に相当するもの。LSを皮切りにTeammateを他車種へと広げるのに併せて、車載Ethernetの採用がトヨタ車で増えそうだ。

 国内での車載Ethernetの採用は、日産自動車に続いて2例目とみられる。日産は19年に発売した「スカイライン」の手放し運転できる運転支援機能で、車載Ethernetを採用したとされる。

 日産やトヨタがともに高度な運転支援機能で車載Ethernetを採用したのは、センサーデータなどの大量データのやり取りが必要で、既存のネットワークではもの足りなかったからだ。今後、運転支援の高度化や自動運転の普及に伴い、他社でも車載Ethernetの採用が広がる可能性がある。

 なおトヨタは当初、20年11月に実施したLSの一部改良に併せてTeammateを導入する計画だったが、遅れている。新型コロナウイルス感染症の拡大により、公道実験などが計画通りに進められなかったようだ。またTeammateを採用するLSの電子アーキテクチャーは、これまでのものを流用する。基幹通信網には従来同様にCANを使い、車載カメラなどの映像データをTeammateのECU(電子制御ユニット)へと伝送するのに車載Ethernetを使うとみられる。