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写真:SCOTT J. ENGLE/ロイター/アフロ
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 米国テキサス州ヒューストン北部のスプリングで2021年4月17日夜、米Tesla(テスラ)の電気自動車(EV)「モデルS」が木に衝突して炎上する事故が起き、乗員の男性2人が死亡した。地元警察によると、死亡した2人のうち1人が助手席、もう1人が後部座席に座っており、衝突時に運転席が無人だったのは、ほぼ確実とする。複数の米メディアが報じた。

 報道によると、車両は約4時間にわたって燃え続け、消火には約3万ガロン(約11万リットル)の水が必要だった。EVが搭載する高電圧の電池によって消火が困難だったとみられる。事故を起こした車両は2019年型のモデルSで、木に衝突する前に高速でカーブを走行していた。

 運転支援システム「オートパイロット」が作動していたかどうかは調査中である。ただし、テスラCEO(最高経営責任者)のElon Musk(イーロン・マスク)氏は4月19日にツイッターで「これまでに回収されたデータログでは、オートパイロットが有効になっておらず、この車両はFSD(完全自動運転向けの車載システム)も購入していない」と述べている。

 オートパイロットは自動運転システムではなく、あくまで運転支援システムであるため、運転者はステアリングに手を置く必要があり、車両制御の責任も運転者にある。ただ、OTA(Over The Air)によって将来的に完全自動運転に対応すると説明されており、誤解を招きやすいとの指摘がある。このため、ドイツ・ミュンヘンの地方裁判所では20年夏、ドイツ国内で「オートパイロット」や「自動運転が潜在的に可能」などの広告を使うことを禁止した経緯がある。