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三菱自が新中計、欧州から事実上の撤退

三菱自動車CEOの加藤隆雄氏
三菱自動車CEOの加藤隆雄氏
(写真:日経Automotiveが撮影)
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 三菱自動車は、2020年度から22年度までの新たな中期経営計画(コスト構造改革計画)を策定した。21年度末までに固定費を20%以上減らし、弱体化している収益基盤の立て直しを急ぐ。

 同社CEO(最高経営責任者)の加藤隆雄氏はリモート会見を開き、「痛みを伴う計画になったが、今後の成長に向けて達成に全力を尽くす」と強調した。

 固定費削減に向けて、欧州市場への新型車の投入計画を凍結する。既存車種の販売は続ける方針だ。ただ、欧州市場では今後、排ガス規制が厳しくなる。三菱自Co-COO(業務執行責任者)の矢田部陽一郎氏によると、「欧州の規制に対応できない既存車種の販売は、順次停止することになる」という。

 欧州の排ガス規制に対応するため既存車種を改良するのではなく、対応できない車種は販売を終了する。全ての既存車種を販売できなくなれば、欧州市場から事実上撤退することになる。

 固定費削減のもう1つの具体策は、国内の生産拠点の集約である。中型SUV(多目的スポーツ車)「パジェロ」や中型ミニバン「デリカD:5」などを生産する子会社「パジェロ製造」(岐阜県坂祝町)を閉鎖する。海外での販売が苦戦していたパジェロの生産は21年度上期に終了する。

フォード、6年間で3度目のCEO交代

フォード会長のビル・フォード氏
フォード会長のビル・フォード氏
(写真:フォード)
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 米Ford Motor(フォード・モーター)は2020年8月、CEOの交代を発表した。現CEOのジム・ハケット氏は同年10月に退任する。フォードのCEO交代は6年間で3度目と、業績不振から抜け出せない苦しみが透けて見える。

 新CEOに就くのは、COO(最高執行責任者)のジム・ファーリー氏。同氏はトヨタ自動車で若者向けブランド「サイオン」を立ち上げて実績を出し、07年にフォードに移籍した。

 フォード創業家で会長のビル・フォード氏はファーリー氏について、「彼は次世代車両や顧客が求めるニーズと、我々が変革を迫られている将来技術を調和させられる」と期待を寄せる。

エンジン車の販売は終わり、ボルボ

ボルボ・カー・ジャパン社長のリチャード・スナイダース氏
ボルボ・カー・ジャパン社長のリチャード・スナイダース氏
(写真:ボルボ・カー・ジャパンが配信した動画のキャプチャー)
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 「内燃機関のみの(パワートレーンを搭載する)クルマの販売は終わりだ」。ボルボ・カー・ジャパンは2020年8月末にオンラインで発表会を開き、同社社長のリチャード・スナイダース氏が宣言した。

 発表会では同社の小型SUV「XC40」のプラグインハイブリッド車を初披露した。これまで販売してきたガソリンエンジン仕様車は48Vマイルドハイブリッド車に置き換えることを決めた。

 同社は21年内にはXC40の電気自動車(EV)を日本に導入する予定である。スウェーデンVolvo(ボルボ)は、25年までに世界販売台数の50%をEVにする目標を掲げている。

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