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台数ばかりを追求、ルノーCEOが反省

ルノーCEOのルカ・デメオ氏
ルノーCEOのルカ・デメオ氏
(写真:ルノー)
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 「ボリューム(台数)ばかりを追い求め、収益性にきちんと目を向けてこなかった」─。反省を口にするのは、フランスRenault(ルノー)でCEO(最高経営責任者)を務めるLuca de Meo(ルカ・デメオ)氏である。

 同社は2021年1月14日に会見を開き、25年までの新たな中期経営計画を発表した。注目すべきは、あくなき規模の追求と方針のない市場選びおよびブランド管理という、過去の失敗と向き合って新戦略を策定したこと。

 収益性の悪い小型車の拡販や生産能力の余剰などにより、同社の19年の利益率は15年から半減。損益分岐点も適正水準から15%も高くなっていた。新戦略では、年産能力を25年までに19年比23%減の310万台まで減らす。プラットフォームの数は、現在の6つから3つまで絞り込む。

 拡大路線の修正を急ぐルノーと対照的な動きの自動車メーカーもある。それが、フランスGroupe PSA(グループPSA)と欧米Fiat Chrysler Automobiles(FCA)が統合して発足したStellantis(ステランティス)だ。同社CEOのCarlos Tavares(カルロス・タバレス)氏は設立会見で「統合の結果としての工場閉鎖はしない」と強調し、生産体制を維持する考えを示した。

この瞬間が変曲点、EVシフトのGM

GM CEOのメアリー・バーラ氏
GM CEOのメアリー・バーラ氏
(写真:CES の映像)
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 米GMのCEOであるMary Barra(メアリー・バーラ)氏は「CES 2021」の基調講演で、「この瞬間が電気自動車(EV)の変曲点」と訴えてEVに力を注ぐ方針を示した。乗用車だけでなく、商用車のEVシフトを推進していく。

 今回、EVのバンやパレットを21年内に発売すると発表した。21年後半に発売する予定の商用バン「EV600」は、韓国LG Chem(LG化学)と共同開発した電池「Ultium」を搭載。プラットフォームは乗用車と共用してコストを抑える。既に、米FedEx(フェデックス)に500台納車することが決まっている。GMは商用EVを活用した物流事業者向けサービスも始める。

日立アステモ始動、売上高2兆円へ

日立アステモプレジデント&CEOのブリス・コッホ氏
日立アステモプレジデント&CEOのブリス・コッホ氏
(写真:日立アステモの映像)
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 ホンダ系部品メーカー3社と日立オートモティブシステムズの合計4社が経営統合し、日立Astemo(アステモ)が21年1月1日付で発足した。同社プレジデント&CEOのBrice Koch(ブリス・コッホ)氏は事業戦略説明会を開き、「CASE分野に重点投資する。成長が期待できない事業は撤退もあり得る」と語った。

 電動化や自動運転の領域に注力することで、売上高を25年度に2兆円まで増やすことを目指す。4社の19年度の売上高の合計は約1兆5000億円。ガソリン車向けの事業は「残存者利益が見込める製品を選択して投資する」(同氏)と縮小を示唆した。