Automotive Report
目次
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ステアリング革命に挑む日立アステモ、人間の操作通りではない支援も
「人間の操作通りに動かすだけでは意味がない(不十分)。システムが間に入って助ける」。こう語るのは、日立Astemo(アステモ)技術開発統括本部次世代シャシー開発本部ジェネラルマネージャーの桐原建一氏である。
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軽自動車の生き残りへ、スズキが目指すのは“適所適材”のEV
「電気自動車(EV)化は必要だと思っているし、軽自動車に限っても大事なものだと思っている」。スズキが2023年1月に開催した「2030年度に向けた成長戦略説明会」に登壇した同社代表取締役社長の鈴木俊宏氏は、ある記者の「軽自動車が生き残るためにEV化は必要か」との質問にこう切り出した。
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デンソーが事業構造の転換を加速、10年間で10兆円規模の投資
デンソーは2022年12月、2035年に向けた事業計画説明会「DENSO DIALOG DAY 2022」をオンラインで開催した。説明会で同社社長の有馬浩二氏は、「2022年度から10年間で、10兆円規模の投資を行う」と明かした。
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日野自がエンジン不正で特損、22年度最終赤字550億円へ
日野自動車の2022年度通期(2022年4月~2023年3月)の連結最終損益が、550億円の赤字になる見通しだ。エンジンの排ガス・燃費性能の認証不正問題に関連して、同通期で374億円の特別損失を計上する見込み。
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軽EVの電力でエレベーター稼働、停電対応を念頭に日産などが実証
日産自動車と日立ビルシステム(東京・千代田)は共同で、日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」(電池容量20kWh)の電力を使って、日立の標準型エレベーター「アーバンエース HF」を10時間連続で稼働させる実証実験を実施し、稼働可能なことを実証した。
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三菱自の新型軽「デリカミニ」、予防安全機能を強化
三菱自動車は2023年1月、新型軽自動車「デリカミニ」の予約注文の受け付けを開始した。発売は同年5月を予定する。同車の純正用品装着車やカスタム車を、同年1月に開催されたカスタム車の展示会「東京オートサロン2023」で初公開した。
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DSMの植物由来PA410樹脂、日立アステモがEPS部品に採用
オランダRoyal DSMの植物由来ポリアミド(PA)樹脂が、日立Astemo(アステモ)のEPS(電動パワーステアリング)のギア(ウオームホイール:減速歯車)に採用された。
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ジェイテクトのドライブシャフト、アイドリング時の振動を低減
ジェイテクトは2022年12月、低振動が特徴のドライブシャフトを新たに開発したと発表した。トヨタ自動車が2022年11月に日本で発売した多目的スポーツ車(SUV)「レクサスRX」に採用する。エンジンをかけたまま車両が停止した状態である、アイドリング時の振動を低減した。
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異音や振動を抑制できる軸受、NTNが25年の量産化を目指す
NTNは独自開発した自動車用の「クリープレス軸受」を2025年にも量産化することを目指す。固定した軸受の外輪が円周方向に回転してずれる「クリープ」と呼ぶ現象を低減でき、モーターや変速機に使った場合、異音や振動を抑制できるという。
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タイヤ無線給電でEV航続延長へ、東大がデンソーなど4社と開発
東京大学はデンソー、ブリヂストン、日本精工(NSK)、ロームと共同で道路から走行中の車両のタイヤに無線給電できるシステムを開発した。タイヤに組み込むコイルの配置を工夫することで、電力の伝送効率を高め、従来より大きな電力を送れるようになった。
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自動車7社の22年度3Q決算、半導体調達の正常化には時間
日系自動車メーカー7社の2022年度第3四半期(3Q)累計(2022年4~12月)の連結決算が、2023年2月に出そろった。為替の円安や車両価格の改定(値上げ)によって、トヨタ自動車を除く6社が営業増益だった。
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クルマと外から対話する、セレンスが自動運転などに照準
米Cerence(セレンス)は2022年10月、AI(人工知能)と音声を使って車外でクルマと対話できるシステムを開発したと発表した。同社の音声認識や自然言語理解(NLU)、音声合成(TTS)、音声信号の強化、音声バイオメトリクス(声紋認証)などの技術と、マイクを用いて、車外から様々な音声操作を可能…
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日産の新型ミニバン「セレナ」、単眼カメラでプロパイロット2.0
日産自動車が2022年11月に発表した中型ミニバンの新型「セレナ」は、単眼カメラを使って「レベル2+」の先進運転支援システム(ADAS)「プロパイロット2.0」を実現した。
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豊田織機の樹脂ウインドー、製造コストを4割低減
豊田自動織機は、自動車向けの樹脂製ウインドーを従来に比べて4割低コストで製造できる新工法を開発した。加工性を高められる新開発のコート剤を採用することで、ポリカーボネート(PC)製ウインドーの製造工程を簡略化した。
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シェフラーが新構造モーター、電動車向けに発電機と一体化
ドイツSchaeffler(シェフラー)は同社のプライベートイベントで、電動車向けに開発している駆動モーターの一部を披露した。「発電機と駆動用モーターのステーターを一体化した」(シェフラー日本法人の説明員)という。
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ボルボ採用品から個数を半分以下に、アルプスアルパインの車内センサー
スウェーデンVolvo Cars(ボルボ)から子供の置き去り防止センサーを受注したアルプスアルパインが、次の一手を準備中だ。搭載数を半分以下に減らせる次世代品を、2023年第2四半期にサンプル出荷する予定である。
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VWがEVバンを日本で初公開、EV向けプラットフォームを採用
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の日本法人フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2022年12月、バンタイプの新型電気自動車(EV)「ID.Buzz」を日本で初公開した。
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ホンダが24年春に商用軽EV、「N-VAN」ベースで価格抑える
ホンダは2022年12月、商用軽自動車タイプの電気自動車(EV)を2024年春に発売すると発表した。販売価格をできるだけ抑えるために、現行の商用軽ガソリン車「N-VAN」をベースとして開発した。
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「シビックタイプR」のエンジン、譲れなかった高回転・高レスポンス
ホンダが2022年9月に発売した高性能ハッチバック「シビックタイプR」。パワートレーンには、排気量2.0Lのターボエンジンを搭載する。先代型のエンジン骨格を基本としながら、ターボチャージャーの設計やエンジン制御を変更した。
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トヨタがEV向け手動変速機、レクサス次世代車に搭載か
トヨタ自動車が電気自動車(EV)向けの手動変速機(MT)を開発している。高級車ブランド「レクサス」の次世代EVへの搭載を検討する。変速機を必要としないEVにあえてMTを搭載することで、体験できる運転感覚の幅を広げられるとする。