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 マツダが2018年10月に相次いで部分改良したSUV(多目的スポーツ車)「CX-5」「同8」では、操舵後に車両を直進状態に戻すのを支援する新技術「G-ベクタリングコントロールプラス(GVCプラス)」を初めて搭載した(図1注)。コーナリングや操舵による緊急回避、車線変更などを想定した機能で、運転者がステアリングホイールを切り戻す際に、車両を直進状態に戻す復元モーメントを加えることで操舵の過不足を抑制し車両の挙動を安定化(収束性を向上)させる。

図1 部分改良を施したマツダのSUV「CX-5」「同8」
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図1 部分改良を施したマツダのSUV「CX-5」「同8」
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図1 部分改良を施したマツダのSUV「CX-5」「同8」
(a)CX-5、(b)同8。GVCプラスを標準で搭載する。写真のクルマは、いずれも今回の部分改良で新たに導入された排気量2.5Lのガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載するグレード。

注)国内仕様車としては初めて、パワートレーンの選択肢に排気量2.5Lのガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を加えるという変更も施した。同エンジンでは、ターボのタービンに排ガスを導く流路の中に、壁面を設けて同流路を2本に分割。その片方の流路に弁を配し、同弁の開閉によって流路の断面積を大小切り替えられるようにした。同弁を、エンジン回転数が1620rpm超では開け、それ以下では閉じることで、低速域でのターボラグの低減とトルクの向上を図った。また、クールドEGR(排ガス再循環)システムを適用することで、高速高負荷域でのノッキングを抑制しトルクを向上、併せて燃費の改善を図った。

 GVCプラスは、マツダが「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」と呼ぶ新世代車両運動制御技術の第2弾となる技術だ。同技術の第1弾は、2016年に実用化した「G-ベクタリングコントロール(GVC)」である。GVCは現状では、全てのマツダ車に搭載される基盤技術になっている。同社車両開発本部操安性能開発部主幹の梅津大輔氏によれば、GVCプラスも、順次他車に搭載していく予定だ。