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 スペインのゲスタンプ・オートモシオン(Gestamp Automocion)が、日本の新工場で造ったホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス材)製のボディー骨格部品をホンダの新型車向けに供給することが分かった。新工場では、引っ張り強さが1.5GPa級以上の熱間プレス材を用いたボディー骨格部品を造る。ホンダの新型車ではセンターピラーなどに、1.5GPa級のプレス材が採用されたようだ。

図1 ゲスタンプ日本工場で試作したセンターピラー
図1 ゲスタンプ日本工場で試作したセンターピラー
引っ張り強さは根元の部分が590MPa級、その他の部分が1.5GPa級である。
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 ゲスタンプは自動車向けプレス成形部品の世界最大手。2018年10月25日に三重県松阪市で、日本初の工場を稼働させた。ホンダは既に、日本で生産する中型車の「シビック」や中型SUV(多目的スポーツ車)「CR-V」のボディー骨格に、ゲスタンプの海外拠点で造った1.5GPa級の熱間プレス材を使っている。同社の海外拠点で造った部品を、ホンダの国内工場に供給していた。ゲスタンプが新工場を日本で稼働させたことで、これらの車両についても、同社の日本工場で造った部品に切り替える可能性がある(図1)。

 ホンダ以外ではトヨタ自動車との間で既に、新型車のボディー骨格への採用に向けたプロジェクトが進行中である。日産自動車やスズキなど他の国内自動車メーカーにも、採用を働きかけている。今後、日本で造る自動車ボディー骨格で、ゲスタンプの熱間プレス材の採用が増える可能性が高まってきた。

 ゲスタンプ・アジアディビジョン(Gestamp Asia Division)社長のケビン・ストッブス(Kevin Stobbs)氏は、「新型車の設計・開発段階から日本の自動車メーカーのプロジェクトに参加して、ボディーの軽量化に寄与していく」と意気込む。