PR

 アイシン・エィ・ダブリュ(AW)が開発を進めてきた前部エンジン・前輪駆動(FF)車向け1モーター式ハイブリッド車(HEV)部品。納入第1号はトヨタ自動車ではなかった。最初に採用を決めたのはフランス・グループPSA(Group PSA)であることが分かった。電動化に本腰を入れたGroup PSAと、“脱トヨタ依存”を目指すアイシンAWの思惑が一致した。

 2019年から新型車のすべてにプラグインハイブリッド車(PHEV)または電気自動車(EV)を用意する――。電動化を推進するGroup PSAは、PHEVのパワートレーン部品をアイシンAWから調達することを決めた。

 アイシンAWが供給するのは、FF車向け1モーター式PHEV部品である(図1)。既存の8速自動変速機(AT)からトルクコンバーターをなくし、モーターとクラッチに置き換えたものだ。アイシンAWは2018年度内に量産を始め、Group PSAは同部品を搭載した車両を2019年から4車種以上投入する。

図1 アイシンAWが開発したFF車向け1モーター式PHEV部品
図1 アイシンAWが開発したFF車向け1モーター式PHEV部品
既存の8速ATからトルクコンバーターをなくし、モーターとクラッチに置き換えたもの。モーターの出力は80kWである。
[画像のクリックで拡大表示]