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 欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2018年12月、2018年に衝突安全試験を実施したモデルの中から、クラス別の最優秀安全モデルを発表した(図1)。

図1 最優秀安全モデルに選ばれた3車種
図1 最優秀安全モデルに選ばれた3車種
(出所:EuroNCAP)
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 小型ファミリーカー(Small Family Car)部門ではドイツ・ダイムラー(Daimler)「Mercedes-Benz Aクラス」、大型ファミリーカー(Large Family Car)および電動車(Hybrid & Electric)部門ではトヨタ自動車「Lexus ES」、大型オフロード(Large Off-Road)部門では韓国・現代自動車(Hyundai Motor)「NEXO」が最優秀安全モデルに選ばれた。

 そのほかの部門では、試験したモデル数が少なかったため最優秀モデルを選ばなかった。また、Hyundai「Santa Fe」はNEXOと同等の評価だったが、パノラマルーフを備えた車両で問題があったため、最優秀モデルとはならなかった。衝突試験の際に、サイドカーテンエアバッグが展開中に破損する可能性が見つかり、現在リコール中のためだ。

脆弱な道路利用者の保護を優先

 2018年の衝突安全評価では、歩行者や自転車など、いわゆる「脆弱な道路利用者(Vulnerable Road Users)」の保護に重点を置いた試験を導入した。また、自動運転技術の試験も導入した。自動運転技術といっても、現在利用できるものは安全運転支援機能であり、完全な自動運転とはかけ離れている。EuroNCAPはこれらの開発状況を綿密に調査し、各モデルを同一の基準で試験・評価することで、ユーザーが安全性能の情報を正しく得られるようにした。

 その結果、年々安全評価項目が増えて評価が厳しくなっているが、今回選んだモデルは高スコアで5つ星を獲得しており、自動車メーカーが最高水準の安全性能を目指していることがうかがえる。EuroNCAPは「我々のアセスメントが自動車の安全性向上を促進する触媒の働きをしている」とコメントする。