ライドシェア(相乗り)サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)は2019年2月に、仙台のタクシー会社である仙台中央タクシーと提携し、Uberのアプリを通じたタクシーの配車サービスを仙台市内で開始した。仙台中央タクシーが保有する102台の車両を対象に、仙台市内全域で配車サービスを提供する。
Uberは既に名古屋市周辺と大阪市周辺で、今回と同じタクシーの配車サービスを提供している。仙台市のサービスは日本で3例目だが、東北地方では初めてとなる(図1)。
日本政府観光局 (JNTO)の調査によると、2018年の訪日外国人(インバウンド)数は前年に比べて8.7%増加の3120万人となったが、東北地方の比率は全体の1%程度にとどまる。また、2次交通(拠点となる空港や鉄道の駅などから観光地までの交通手段)の便の悪さが課題になっている。仙台中央タクシー取締役の清川晋氏は、「Uberのサービスを通じて配車の利便性を高め、インバウンドなどの利用を増やしたい」と述べる(図2)。
