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 中国市場で苦戦している電池メーカーの韓国LG化学(LG Chem)が反転攻勢に出る。車載電池の量産計画を大幅に見直し、2024年には200GWhまで増やす可能性が浮上した。新型のリチウムイオン電池の開発にもメドを付け、エネルギー密度を18%高めたセルを2021年に市場投入する計画だ。

 「中国では2020年に電動車両の補助金が撤廃になる。これは当社にとって強い追い風だ」─。LG Chemで電池の研究開発を主導するMyung Hwan Kim氏(Energy Solution Company, President, Battery R&D)は、世界最大の電気自動車(EV)市場の“変化”に期待を寄せる。

 補助金は一般に、電動車両の市場拡大に欠かせない役割を担う。実際、補助金政策によって中国市場では、EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売台数が2018年に対前年比で60%以上増えた。中国自動車工業協会によると、2018年の電動車両の販売台数は125万6000台だった(図1)。

図1 中国の電動車両(EVとPHEV)市場は126万台規模に
図1 中国の電動車両(EVとPHEV)市場は126万台規模に
中国政府は2013年から電動車両に補助金を出している。2018年までの5年間で、電動車両の年間販売台数は約70倍に増えた。PHEVよりもEVの人気が高く、全体の約75%を占める。図は中国自動車工業協会のデータを基に編集部が作成。(撮影:編集部)
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