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 日産自動車が、自動ブレーキの夜間歩行者の認識性能を大きく向上させた。国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が2019年5月に公表した「自動車アセスメント(JNCAP)」の予防安全性能の試験結果によると、夜間歩行者を対象にした最新の試験で、同社の小型車「ノートe-POWER」が好成績を収めた。カメラのハードウエアは変更せず、ソフトウエアの改良で対応した(図)。

図 ノートの夜間試験のようす
図 ノートの夜間試験のようす
障害物(対向車)がある場合。35~60km/hでダミー人形との衝突を回避した。(出所:NASVA)
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 夜間の歩行者を対象にした最新のJNCAPの自動ブレーキ試験(2018年度)では、トヨタ自動車のハッチバック車「カローラスポーツ」とミニバン「アルファード/ヴェルファイア」、ホンダの軽自動車「N-VAN」と中型セダン「インサイト」の4車種が首位となった。日産のノートは、これらの車種に次ぐ5位に入った()。日産の自動ブレーキは、フロントウインドー上部の室内側に装着した単眼カメラだけで歩行者を検知する。カメラはドイツZF(旧TRW)製で、カメラに搭載する画像処理チップには、イスラエル・モービルアイ(Mobileye)の「EyeQ3」を使う。

表 最新の夜間試験の結果(2018年度)
日産のノートはモービルアイのEyeQ3を搭載するカメラを使うシステムの中で、他社を含めて最も良い好成績を収めた。NASVAの発表データを基に日経Automotiveが作成。(青色部分はEyeQ3を使うシステム)
表 最新の夜間試験の結果(2018年度)
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 ZFのカメラを使う自動ブレーキは、昼間の歩行者を対象にした2018年度の試験では好成績を収めた。ただEyeQ3の処理速度が足りないといった理由から、夜間歩行者の認識は難しいとみられていた。これに対してノートの自動ブレーキは、同じカメラを使いながら夜間歩行者の認識性能を向上させた。