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 欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2019年5月下旬、新たに7車種の衝突安全試験結果を発表した。試験したのは、ドイツ・アウディ(Audi)の初めての電気自動車(EV)「e-tron」、ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)「T-Cross」、トヨタ自動車「Lexus UX」、マツダ「Mazda 3」、フランス・ルノー「Clio」、トヨタ「Corolla」「RAV4」の7車種(図1)。このうちe-tronとT-Cross、Lexus UXの3車種は新型車となる。

図1 アウディ「e-tron」
図1 アウディ「e-tron」
前面オフセット衝突で車両前部が大きく破損したものの、車室に影響することはなく、乗員の保護性能が高かった。(写真:EuroNCAP)
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 試験の結果、7車種すべてが最高ランクの五つ星を獲得した。クルマの構造自体の進歩に加え、最新テクノロジーによる各種の安全装備の搭載が進み、評価ポイントを上げている。従来は高級車にしか搭載しなかったような安全装備が、次第に大衆車にも普及してきたことの影響が大きい。