CS(顧客満足度)に関する調査会社であるJ.D.パワー ジャパンは2019年8月、「2019年日本自動車初期品質調査(Initial Quality Study:IQS)」の結果を発表した。ブランド別ランキングでは、3年連続でダイハツが総合首位になった(図1)。高級車ブランドのトップは、総合2位のレクサス。レクサスは前年より4ポイント改善し、60ポイントになった。
この調査は、新車購入後2~9カ月経過したユーザーに、これまでにどのような不具合を経験したかを聞いたもの。調査対象は、「外装」「走行性能」「装備品/コントロール/ディスプレイ」「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)」「シート」「空調」「内装」「エンジン/トランスミッション」の8分野233項目。100台当たりの不具合数を「PP100」としてスコア化した。スコアが小さいほど不具合が少なく、初期品質が高いと見なされる。2019年5〜6月に調査し、2万1728人から回答を得た。
業界平均スコアは66ポイントで、前年の67ポイントと同水準だった。セグメント別では、中型セグメントのスコアが4ポイント改善し75ポイントになった。これは、使いづらさや分かりにくさといった設計仕様に起因する不具合がわずかに減ったことが影響している。ブランド別では調査対象となった15ブランドのうち6ブランドが改善し、8ブランドが低下している。