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 ドイツ・ダイムラー(Daimler)の新型電気自動車(EV)「EQC」は、高級ブランド「メルセデス・ベンツ」としては日本初となるEV(図1)。プラットフォームに後輪駆動ベースの既存のエンジン車やプラグインハイブリッド車(PHEV)と同じ「MRA(Modular Rear-wheel drive Architecture)」を採用し、既存のSUV(多目的スポーツ車)「GLC」ベースとする。また、駆動モーターには、EVに一般的な永久磁石型同期モーター(PMSM)ではなく非同期モーター(ASM)を採用する。同車の開発責任者であるミヒャエル・ケルツ(Michael Kelz)氏に、EQCにおけるプラットフォームや駆動モーターの選択の背景などを聞いた(図2)。(聞き手:富岡恒憲=日経 xTECH、小川計介、他)

図1 メルセデス・ベンツのEQC
図1 メルセデス・ベンツのEQC
同ブランドとしては日本初となるEV。ドイツでは2019年3月から量産を開始している。中国でも生産する。(撮影:日経 xTECH)
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図2 EQC開発責任者のミヒャエル・ケルツ氏
図2 EQC開発責任者のミヒャエル・ケルツ氏
日本でのEQCの発表会に合わせて来日した。(撮影:日経 xTECH)
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