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 イスラエルの新興企業REEは、電気自動車(EV)基盤(プラットフォーム)を、2019年7月に米国サンノゼで開催した「TC Sessions: Mobility 2019」で明かした(図1)。

図1 主要部品をホイール内に配置
図1 主要部品をホイール内に配置
モーターや減速機、サスペンション、ブレーキ、センサー、制御用ソフトウエアなどを集約。REEのスライド。(撮影:日経 xTECH)
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 モーターや減速機(ギアボックス)、サスペンション、ブレーキ、センサー、制御用ソフトウエアといった、EVが「走る・曲がる・止まる」ための主要な機能を車輪(ホイール)部に集約することで、簡素な構造を実現した。同社のEV基盤は、この車輪4つと車台からなる。外観が、板の下に車輪を付けたスケートボードに似ていることから、「skateboard platform」と呼ぶ(図2)。

図2 REEのEV基盤
図2 REEのEV基盤
外観がスケートボードに似ていることから、「skateboard platform」と呼ぶ。REEのスライド。(撮影:日経 xTECH)
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 登壇したREEの共同設立者でCEOのDaniel Barel氏は、同社のEV基盤がシンプルなため、従来のEVやガソリン車に比べて、軽く、小さくなるとアピール。例えば同程度の走行性能を実現するのに、約1/3の体積、約2/3の重さで済むとした。その小型・軽量性を強調するために、EV基盤の実車を壇上で披露した(図3)。加速性能が高い点も特徴にうたう。例えば、スタートしてから時速60マイル(約96km)に到達するまでわずか3秒だという。

図3 壇上でEV基盤の実車を披露
図3 壇上でEV基盤の実車を披露
(撮影:日経 xTECH)