モービルアイ・ジャパンは2019年12月、インテルの東京本社において国内報道機関に向けた「Mobileye事業説明会」を開いた。モービルアイ・ジャパンは、米インテル(Intel)の100%子会社であるイスラエル・モービルアイ(Mobileye)の日本法人。Mobileyeは、ADASや自動運転に向けたカメラ画像の解析チップ「EyeQ」を主力製品とする。
今回の説明会に登壇したのは、モービルアイ・ジャパン代表取締役の川原昌太郎氏。同氏はイスラエルのエルサレムにあるMobileye本社で2019年11月5日に開催された「2019 Mobileye Investor Summit」のトピックを主に紹介した。同氏によれば、EyeQは世界で27社の自動車メーカーに採用され、このICを搭載した自動車の累積数は5000万台を突破したという(図1)。
現在量産中のEyeQは第4世代品の「EyeQ4」。EyeQ4は、EyeQ3までと同様に伊仏合弁STMicroelectronicsが製造を担う。川原氏によれば、Intel傘下に入る前から開発が始まった「EyeQ5」だけでなく、その次のEyeQ6もIntelではなくSTMicroelectronicsが製造を担当することが決まっているとした(図2)。なお、当初の予定通りならばEyeQ5には10nmプロセスが適用されるため、EyeQ5以降はSTMicroelectronicsの工場ではなくサードパーティーのシリコンファウンドリーの工場で製造されるとみられる。