ダイハツ工業とトヨタ自動車は2019年11月、新型の小型SUV(多目的スポーツ車)「ロッキー/ライズ」を発売した(図1)。ダイハツの車両開発・生産手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づいて開発した第2弾の車両である。同手法を適用することで、コストを抑えながらクルマとしての基本性能や予防安全性能を高めた。燃費は競合車であるスズキの小型SUV「クロスビー」を上回る。
DNGAを最初に適用した車両は、ダイハツの軽自動車「タント」である。今回の新型車は、同社がトヨタにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する初めてのDNGA適用車になる。
DNGA第1弾のタントではエンジンや変速機、プラットフォーム(PF)、予防安全システムなどを刷新した。これに対して第2弾の新型車はPFや変速機、予防安全システムなどを刷新し、ダイハツ初のコネクテッドサービス「ダイハツコネクト」を搭載した。一方、エンジンは現行機の改良で対応した。