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 スズキは、SUV(多目的スポーツ車)タイプの軽自動車「ハスラー」を全面改良して2020年1月に発売した(図1)。6年ぶりの全面改良となる。予防安全や衝突安全の性能を強化した。パワートレーンでは、簡易ハイブリッド機構を全車に搭載し、新開発のエンジンやCVT(自動変速機)と組み合わせて実用燃費を高めた。また、最新のプラットフォームを適用し、広い室内空間を実現した。

図1 軽SUVの新型「ハスラー」
図1 軽SUVの新型「ハスラー」
6年ぶりに全面改良して2020年1月に発売した。外観をSUVらしい力強いデザインにしたほか、広い室内空間を実現した。(撮影:日経Automotive)
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 2代目となる新型車は、改良した先進安全運転支援システム(ADAS)「スズキセーフティサポート」を搭載した。同システムの主要機能である自動ブレーキを、夜間の歩行者に対応させた。

 先代車は、自動ブレーキ用のセンサーとして、ステレオカメラを使っていた。日立オートモティブシステムズの製品である。ただ、先代車のカメラが対応するのは昼間の歩行者までで、夜間の歩行者には対応していなかった。