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 米シリコンバレーのベンチャー企業である米Mojo Visionは2020年1月、映像を視野に表示するAR(Augmented Reality)をコンタクトレンズで実現するスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を開発中であると明かした()。

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図 AR対応コンタクトレンズ
(a)Mojo Lensの試作品(動作するかどうかは明らかにしていない)。(b)星座を表示するイメージ。(c)東京・渋谷でお勧めの寿司屋とその道順を表示するイメージ。(d)サイクリング中、目的地までの距離や心拍数、消費カロリーなどを表示するイメージ。(aの写真:Mojo Vision/Business Wire、b~dの写真:Mojo Vision)

 Mojo Lensは、装着者の視野の中に文字などを表示できるようにするコンタクトレンズ。今回のMojo Lensについて技術的な詳細は明かさないが、2019年5月に発表した試作例では、サブ画素の密度が1万4000ppi(pixels per inch)超と超高密度で、1辺が0.48mmという砂粒のようなマイクロLEDアレーをレンズに実装したとする。

 ただし、このマイクロLEDアレーはおよそ270×270画素とみられ、高精細のカラー映像を表示するには力不足。当面は、同社が公開している幾つかのイメージ映像のように文字や線画などの単色での表示になるもようだ。

 今後の開発ではモーションセンサーも同レンズに実装し、視線方向を検知するアイトラッキング機能を提供する予定だとする。通信や給電にはワイヤレス技術を用いる計画だ。

 同社はこの機器を「Eyes-up Display」や「見えない(Invisible)コンピューティング」とも呼ぶ。前者は、スマートフォンなどを取り出してそのディスプレーをのぞき込むことなく情報を得られることから、クルマのヘッド・アップ・ディスプレー(Head-up Display:HUD)にちなんだ呼称。後者は、他の人から見て、通信や表示用の端末が見えないことを指す。

 Mojo Visionは、「現在はまだ研究開発の段階」として、製品化時期を明らかにしていない。ただ、今回の発表と同時に、米FDA(アメリカ食品医薬品局)の画期的医療機器の開発支援プログラムの下で、視覚障害者向けの“補視器(low vision aid)”の実現に向けた開発に取り組むことも発表した。

 同社は2015年設立。米Google傘下の米Gradient Venturesなどから計1億ドル超(約120億円)の資金を調達する。

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