全1714文字
PR

 高回転時と低回転時で磁界の状態を変化させる―。自動車部品のエクセディは、運転状態に応じて磁束を変える新発想のモーターを開発した(図1)。自動車で採用が広がるスターター兼発電機(ISG:Integrated Starter Generator)として使う。エンジン関連部品を主力にする同社にとって、電動化に備える切り札になり得る。今後、早期の受注を目指す。

図1 エクセディが試作した可変磁束モーター
図1 エクセディが試作した可変磁束モーター
写真左が開発品で、ドーナツ形状である。右はドーナツの穴にエクセディの主力商品であるトルクコンバーターを組み込んだ様子。(日経クロステック撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 「可変磁束」と呼ばれる新しい方式に基づくモーターの一種で、かねて研究はあるが、自動車用で本格的な量産を目指す開発事例は珍しい。モーターの小型化と大トルク化の両立を狙って同方式を採用した。具体的にはエンジンを始動したい時に磁束を増やし、高回転時には磁束を増やすのをやめる。この機構によって、減速機を使わない「ダイレクトドライブ」を実現する。