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 米グーグル(Google)の野望が1つ潰えた。スマートシティー開発を手掛ける兄弟会社のサイドウォークラボ(Sidewalk Lab)は2020年5月、同国の都市開発から撤退すると発表した。「監視社会のディストピア」とまで酷評された計画は、市民の懸念を払拭できなかった。プライバシー問題が、グーグルの成長に足かせとなっている。

 サイドウォークラボは、2017年からカナダ・トロント市の港湾地区で、データや通信、自動運転車などで都市を便利にする「スマートシティー」計画を進めてきた()。サイドウォークラボ最高経営責任者(CEO)のDan Doctoroff氏は、計画を断念した理由として、「前例の無い経済的な不確実性により、プロジェクトを財政的に成り立たせるのが難しくなった」と説明。新型コロナの影響を示唆した。

図 自動運転車が走り回るはずだった
図 自動運転車が走り回るはずだった
サイドウォークラボが描いた構想図。(出所:サイドウォークラボ)
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