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 新型コロナウイルス(新型コロナ)禍の中で、日本の自動車メーカーの業績回復に力強さが見えてきた。2020年度上期(20年4~9月)には、トヨタ自動車やホンダなど4社が営業黒字を達成した(図1)。世界市場が各社の想定を上回るペースで回復したことなどが寄与した。営業赤字だった日産自動車など3社の業績も、四半期ベースでは回復基調にある。ただ、新型コロナの新規感染者が欧州や米国などで再び増えており、20年度通期(20年4月~21年3月)では不安要因が残る。

図1 自動車7社の営業利益
図1 自動車7社の営業利益
20年度上期にはトヨタとホンダ、スズキ、スバルの4社が営業黒字を達成した。20年度通期も4社が黒字を計画する。各社の発表データを基に日経Automotiveが作成。
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 20年度上期に営業黒字を達成した4社のうち、トヨタは業績を急回復させた。同期の営業利益は5199億円に達し、20年度通期の計画を半年で達成した。日本や北米、欧州など全ての地域で営業黒字を確保した。

 同社社長の豊田章男氏は、「新型コロナの影響が続く中で、半期で5000億円を超える営業利益を確保することは、一朝一夕では実現できない。収益力を強化するこれまでの取り組みによって、当社は少しずつ強くなっている」と自信を見せた(図2)。

図2 トヨタ自動車社長の豊田章男氏
図2 トヨタ自動車社長の豊田章男氏
「収益力を強化するこれまでの取り組みによって、当社は少しずつ強くなっている」と強調した。(出所:トヨタ自動車)
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