日立オートモティブシステムズの小型ステレオカメラが、いすゞ自動車の小型ピックアップトラックの新型「D-MAX」に採用された。同カメラは既に、いすゞの小型トラック「エルフ」に採用されている。同社の車両への採用は、エルフに次ぐ。いすゞは日立のステレオカメラを採用することで、新型車の予防安全性能を強化した(図1)。
日立オートモティブの小型ステレオカメラは、従来品に比べてCMOSイメージセンサーのダイナミックレンジを広く、レンズのF値注)を小さくして、カメラの感度を2倍に高めた。ハードウエアの改良を最小限にして、コスト増加を抑えた。また、画像認識プロセスに機械学習を適用した。こうした改良によって、同カメラをセンサーに使う自動ブレーキを昼間の車両や歩行者に加えて、夜間の歩行者にも対応できるようにした(図2)。