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 日本電産が、東欧のセルビアに電動車用モーターの新工場を設立する(図1)。モーターだけでなく、インバーターやECU(電子制御ユニット)などの量産工場も建設し、欧州市場を攻略する中核拠点とする計画だ。2021年9月に着工し、22年中ごろの完成を目指す。

図1 日本電産がセルビアに構える新工場の完成予想図
図1 日本電産がセルビアに構える新工場の完成予想図
2021年9月に着工し、22年中ごろの完成を目指す。(出所:日本電産)
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 同社は今後10年ほどで欧州に2000億円を投じる計画だ。社長の関潤氏によると、「2000億円のうち、多くの資金をセルビアに投入していく」という。

 セルビア北部のノヴィ・サド市に構える新拠点には、車載用モーターおよび関連製品を製造する日本電産の工場の他に、インバーターやECUを手掛ける日本電産エレシスをはじめとするグループ会社の拠点を設ける予定である。稼働当初の敷地面積は約10万m2で、従業員数は1200人。生産能力の拡大に合わせて敷地や人員を拡張していく。

 日本電産がセルビアの新拠点で狙うのは「第2のピンフを築く」(同氏)ことだ。ピンフは中国語の発音で、中国浙江省の平湖(ピンフ)市を指す。中国では、グループ12社の拠点を平湖地区に集約させることで、開発や生産、営業活動の効率を高めている。