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 日系自動車メーカー7社の2021年度第1四半期(21年4~6月)の連結決算が出そろった。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がった前年同期からの反動もあり、各社の世界販売と業績は急回復したが、車載半導体不足など事業リスクへの対応では明暗が分かれた。同第2四半期(21年7~9月)以降も半導体不足は続いており、東南アジアなどにおける新型コロナ変異株の感染急拡大という新たな事業リスクも顕在化した。各社の“リスク対応力”が問われる。

 20年度第1四半期(20年4~6月)は、新型コロナの感染が世界で広がった時期だった。その影響を受けて世界の自動車市場はすべての地域で縮小し、日系メーカー各社は世界販売台数を大きく減らした。

 その後、中国や北米などを中心に市場が回復し、各社の世界販売は増加基調となった。新型コロナ禍の反動もあり、21年度第1半期は7社すべてが前年同期の実績を大きく上回った。その中でも、トヨタ自動車とマツダの世界販売台数は、コロナ前(19年度第1四半期、以下同じ)の水準に戻った(図1)。

図1 自動車7社の世界連結販売台数(万台)
図1 自動車7社の世界連結販売台数(万台)
新型コロナ禍からの反動もあり、21年度第1四半期は7社すべてが前年同期の実績を大きく上回った。( )内は前年同期比の増減率。※はコロナ前(19年度第1四半期)の水準に回復。各社の発表データを基に日経Automotiveが作成。
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