全2477文字
PR

 ダイハツ工業が2021年11月に発売した新型の小型SUV(多目的スポーツ車)「ロッキー」は、シリーズ式ハイブリッド機構を搭載したことで、ガソリンエンジンの先代車に比べて車両質量が80kg以上重くなった。車両質量が重いハイブリッド車(HEV)の場合、先代車と同じボディー骨格では、衝突安全に対応するのが難しくなる。そこで、新型車ではボディー骨格の一部を改良し、前面衝突や側面衝突に対応した。

 新型ロッキー(以下、新型車)は先代車と同様、ダイハツの車両設計・開発手法「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づくプラットフォーム(PF)を適用した車両である。HEVはシリーズ式ハイブリッド機構をエンジンルーム内に、リチウムイオン電池パックを後席の床下に搭載する。

 車両質量が増えたことによる衝突荷重の増加への対応や、リチウムイオン電池パックを衝突時の衝撃から守るため、「新型車のボディー骨格に2つの改良を加えた」と、ダイハツ新興国小型車カンパニー本部でECC製品企画部主任を務める勢村勇希氏は話す(図1)。

図1 新型ロッキーのボディー骨格
図1 新型ロッキーのボディー骨格
ボディー骨格の一部を改良して、重くなったHEVの前面衝突や側面衝突に対応した。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]