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 自動車死亡事故で、車内への幼児の置き去りを防ぐ取り組みが注目されている。世界で実質義務化する動きがあり、主要自動車メーカーが採用の検討を始めた。アルプスアルパインは低コストで電力消費の少ないセンサーを開発し、幼児の置き去り検知の市場に挑む(図1)。

図1 アルプスアルパインが開発を進めるミリ波レーダー
図1 アルプスアルパインが開発を進めるミリ波レーダー
安価で、消費電力の少ないパルス方式を採用する。同方式では電波を断続的に放射し、対象物との距離を電波の往復時間から計算する。周波数は60GHz帯。(画像:アルプスアルパイン)
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 米国の非営利団体KidsAndCars(キッズアンドカーズ)によると、同国では2021年に23人の幼児が車内への置き去りが原因で亡くなった。日本でも幼児が車内に置き去りにされ、熱中症で死亡する事故が相次いでいる。

 このような状況の中、欧州で自動車アセスメントを手掛ける「Euro NCAP」は23年に、幼児の置き去りを検知するシステムを評価項目に加える。米国では21年11月に同機能の搭載を求める「HOT CARS Act」を含む法案が成立。23年11月には、新車への搭載が義務化される見込みだ。