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 自動車にAI(人工知能)を使う事例が増えてきた。先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システム、乗員監視システムなどが主な用途である。AIのソフトウエアを動かす車載半導体にも、通常のプロセッサーのほかに「AIアクセラレーター」と呼ぶ専用回路が搭載され始めている。

 AIアクセラレーターの能力を生かすためには、AIソフト側の工夫が欠かせない。こう指摘するのは、ルネサスエレクトロニクスで車載SoC(System on Chip)の開発に携わり、現在はAIソフト企業の米StradVision(ストラドビジョン)で技術アドバイザーを務める星 泰彦氏である(図1)。一般に公開されているニューラルネットワークを半導体メーカーが提供する開発ツールで実装した場合、AIアクセラレーターの活用率は「10%いくかどうか」(同氏)だという。

図1 ストラドビジョンで技術アドバイザーを務める星 泰彦氏
図1 ストラドビジョンで技術アドバイザーを務める星 泰彦氏
もともとルネサスエレクトロニクスで車載SoC「R-Car」シリーズの企画やソフトを手掛けていた。21年3月にルネサスを定年退職し、同年6月からストラドビジョンで技術アドバイザーを務める。(写真:ストラドビジョン)
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