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 日野自動車は2022年3月、同社が開発、製造した国内市場向けのエンジン4機種において、排ガスと燃費性能の認証申請で不正があったと発表した。性能の数値目標や開発期限が開発現場の圧力になっていたほか、認証における組織体制に問題があった。

 排ガス性能の認証不正があったのは、中型エンジン「A05C(HC-SCR)」である(図1)。排ガス性能の劣化耐久試験において、浄化性能が規制値に満たない可能性を認識しながら、排ガス浄化用のマフラーを交換することで規制値をクリアしていた。再試験の結果によると、経年変化によって規制値を超過する可能性がある。同エンジンは、日野自の中型トラック「レンジャー」に搭載している。

図1 日野自動車の中型エンジン「A05C」
図1 日野自動車の中型エンジン「A05C」
同社の中型トラック「レンジャー」に搭載している。(画像:日野自動車)
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 燃費性能の認証不正があったのは、大型エンジン「A09C」「E13C」と、小型エンジン「N04C(尿素SCR)」である(図2)。

図2 日野自の大型エンジン「A09C」
図2 日野自の大型エンジン「A09C」
同社の大型トラック「プロフィア」と大型観光バス「セレガ」のほか、いすゞ自動車の大型観光バス「ガーラ」に搭載している。(画像:日野自動車)
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