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 日本電産会長の永守重信氏が2022年4月、同社のCEO(最高経営責任者)に復帰した(図1)。同社社長で前CEOの関潤氏は、COO(最高執行責任者)に就く。関氏は、電気自動車(EV)の駆動用モーターを手掛ける車載事業の責任者として、同事業の黒字化に専念する。

図1 日本電産のCEOに復帰した同社会長の永守重信氏
図1 日本電産のCEOに復帰した同社会長の永守重信氏
オンライン会見の様子をキャプチャー。
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 「早い決断、早い実行ができる日本電産に戻す」。永守氏は21年度通期(21年4月~22年3月)の決算説明会でこう力を込めた。不安定な世界情勢や原材料価格の高騰を踏まえて、永守氏が3年間をメドに短期的に経営の指揮を執り、業績の改善を図る。