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 トヨタ自動車グループで鍛造品などを手掛ける愛知製鋼が、電動車両の基幹部品である電動アクスルの開発を進めている(図1)。モーターを高速回転化し、減速比を高めることで、従来品に比べ体積、重量ともに4割小さくした。これにより、不足が懸念される電磁鋼板など、モーターにおける材料の使用量を削減できるとする。2030年の量産を目指す。

図1 愛知製鋼が開発した電動アクスルのコンセプト
図1 愛知製鋼が開発した電動アクスルのコンセプト
寸法は、長さ345×幅386×高さ240mm。最高出力は90kWで、減速比は21.8。車軸で得られるトルクは最大で1850N・mである。(写真:日経Automotive)
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 電動アクスルは、駆動用モーターとインバーター、ギアボックスを一体化した電動駆動モジュール。同部品の市場では、欧州のメガサプライヤーや日本電産などが先行する。トヨタグループでも、デンソーやアイシンが開発を進めており、愛知製鋼は後発だ。