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 SUBARU(スバル)は2022年8月、自社の先進運転支援システム(ADAS)「アイサイト」が運転者の精神的・身体的負荷を低減できるとの調査結果を発表した。同調査はデザインコンサルティング会社のU'eyes Design(横浜市)と共同で行ったもので、スバルが同月にオンライン開催した事故低減に向けた取り組みに関する説明会で詳細を公表した。

 運転者の負荷低減は、安全運転や交通事故の削減につながる。調査を担当したU'eyes Designの梶川忠彦氏は、「アイサイトを使うことで、認知・判断・操作というそれぞれの段階で、安全運転につながる効果が確認できた」と述べる。また、スバル技術本部ADAS開発部主査兼自動運転PGM主査の丸山 匡氏は、「これまで(可視化が)難しかったアイサイトによる運転負荷の軽減効果を可視化できたことの意義は大きい」と強調する。

スバル車のオーナーが約180kmを走行

 今回の調査では、最新ADAS「新世代アイサイト」と、そのオプション機能「アイサイトX」を搭載する中型SUV(多目的スポーツ車)「レガシィ アウトバック」を用いて、システムの作動時と非作動時における運転負荷の違いを調べた(図1)。スバル車のオーナー10人が参加し、都内から首都高速道路と東名高速道路を利用して、御殿場インターチェンジまでの区間を往復する約180kmを走行した注1)

図1 中型SUV「レガシィ アウトバック」
図1 中型SUV「レガシィ アウトバック」
「新世代アイサイト」とそのオプション機能「アイサイトX」を搭載する。(画像:スバル)
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注1)システムが提供する(1)先行車追従、(2)カーブ前減速制御、(3)渋滞時ハンズオフ支援・発進支援、(4)料金所前の速度制御、(5)車線変更支援─の5機能を利用した場合と、システムを作動させずに手動で運転した場合の運転負荷の差を調べた。

 調査項目は(1)認知の領域で不注意を防ぐ注視行動をしているか、(2)判断の段階で安全につながる行動ができているか、(3)システムを利用することで操作時の負荷が軽減されるか、(4)運転者にとってどの程度負荷の軽減が感じられたか─の4点である。