「電気自動車(EV)化は必要だと思っているし、軽自動車に限っても大事なものだと思っている」。スズキが2023年1月に開催した「2030年度に向けた成長戦略説明会」に登壇した同社代表取締役社長の鈴木俊宏氏は、ある記者の「軽自動車が生き残るためにEV化は必要か」との質問にこう切り出した(図1)。
「ただ、“適所適材”というか“適材適所”というか、やっぱり機能的にそぎ落としてしっかり使ってもらえるような軽自動車を造るということも必要だと思うし、それを認めてもらえるような環境づくりというのも必要だと思う」。鈴木氏はそう補足した。