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 日産自動車と日立ビルシステム(東京・千代田)は共同で、日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」(電池容量20kWh)の電力を使って、日立の標準型エレベーター「アーバンエース HF」を10時間連続で稼働させる実証実験を実施し、稼働可能なことを実証した(図12)。両社は、EVの電力で停電時のエレベーターを利用可能にする「V2X(Vehicle to everything)システム」の普及を目指している。この実証実験は、その“協創”のための取り組みの第1弾という位置付けだ。

図1 エレベーターに電力を供給する日産自動車の軽EV「サクラ」
図1 エレベーターに電力を供給する日産自動車の軽EV「サクラ」
急速充電ポートを介して、エレベーターへの給電を可能にするシステムに接続されている。(写真:日経Automotive)
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図2 軽EVの電力で稼働させたエレベーター
図2 軽EVの電力で稼働させたエレベーター
日立ビルシステムの「アーバンエースHF」。9人乗りのもので、通常時は60m/分の速度で移動する。(写真:日経Automotive)
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