Automotive Report
目次
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トヨタ、ブロックチェーン開発に本腰、自動車・都市データを“囲い込まない”
トヨタ自動車が、ブロックチェーン技術の開発に本腰を入れる。2020年3月、同技術を活用した4種類の実証実験を進めていると発表した。クルマの利用履歴などをブロックチェーンに記録し、他社のデータと連携させて便利にする。いわゆる「データの民主化」(同社)を実現し、個人情報を大量に囲い込む米グーグル(Go…
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アルミと鋼を低コストで接合、管材が対象、既存の溶接機使う
神戸製鋼所は、アルミニウム(Al)合金と高張力鋼板を低コストで強固に結合できる接合法を開発した。既存の鋼用アーク溶接機やレーザー溶接機を使え、管材(パイプ材)などの中空材の接合に適用できる。燃費規制が厳しい欧州や中国の自動車メーカーへの提案を強化し、異種材料で構成する(マルチマテリアル)ボディー骨…
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ハイブリッド燃費競争は終わるか、見限るホンダ、こだわるトヨタ
小型ハイブリッド車(HEV)で真っ向勝負するホンダ「フィット」とトヨタ自動車「ヤリス」。発売1カ月のHEVの受注台数で、フィットに軍配が上がった。ホンダはフィットのHEV開発で燃費性能を先代水準で十分と割り切り、ほぼ据え置く思い切った方針で臨んだのが、ひとまず奏功した格好だ。HEVの燃費を競う時代…
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NSKが電動車用玉軸受を開発、モーターの高回転化に寄与
日本精工(NSK)は、電動車の駆動用モーターの高回転化に寄与する電動車用玉軸受を開発した。内径35mmの玉軸受の場合で3万rpmまでの高回転化が可能なdmN(ピッチ円直径dm×最高回転数N)140万を実現する技術を開発し適用した。同社の試算では、同技術を適用することで、標準的な玉軸受を使う最高回転…
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日本電産がEVモーターの「次」、ミリ波レーダーも“軽薄短小”で攻勢へ
電気自動車(EV)用の駆動モーター市場で存在感を高めている日本電産グループが、車載事業の成長に向けた次の一手として自動運転の領域で勝負を仕掛ける。小型軽量なミリ波レーダーを開発し、2021年秋に量産を開始する計画だ。
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トヨタが新型塗装機を開発、ムダ5%に抑え、高岡工場で稼働
トヨタ自動車は、車体塗装工程で使用しているエアスプレー式の塗装機に代わるものとして、静電気を利用して高効率に塗着させる塗装機(以下、エアレス塗装機)を開発した。高岡工場(愛知県豊田市)と堤工場(同)への導入を完了し、今後は他の工場やトヨタグループ各社にも展開する。エアレス塗装機の導入により、トヨタ…
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テスラのパナソニック製電池、Niリッチ正極とシリコン負極採用
テスラの電気自動車(EV)には、パナソニック製の円筒型セルが採用されてきた。最新の車種「モデル3」より前に発売された「Roadster」や「モデルS」、「モデルX」にはノートパソコンなどに使われていた直径18mm×長さ65mmの「18650」と呼ぶセルが搭載されている。これに対して、モデル3は直径…
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深層学習の「ゴッドファーザー」、現在のAIに足りない点を指摘
米人工知能学会の年次国際会議「AAAI-20」が2020年2月上旬、米ニューヨークで開催された。「深層学習のゴッドファーザー」と呼ばれるヤン・ルカン氏、ジェフリー・ヒントン氏、ヨシュア・ベンジオ氏の3人が招待講演でそろって登壇し、次に解決すべき「課題」を示してみせた。
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「2024~25年に車載HMIが激変」、パナソニックが開発に先手
クルマの価値が「走る」「曲がる」「止まる」の走行性能から車室内の快適性に移りつつある中、ある“困り事”が開発現場を悩ませている。快適性を高める上で重要になるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の開発工数が急増しているのだ。この問題の解決策として、パナソニックは2種類のVR(Virtual…
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トヨタ車ばかり、なぜ売れる?ルロワ副社長が明かす手の内
世界の自動車市場にブレーキがかかった。世界の新車販売台数(以下、世界販売台数)は2017年の9680万台をピークに、以降は失速。2018年に9506万台に落ち、2019年は落ち幅がさらに大きくなる見込みだ。
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自動車にいよいよ可変磁束モーター、エクセディが簡易ハイブリッド提案
高回転時と低回転時で磁界の状態を変化させる―。自動車部品のエクセディは、運転状態に応じて磁束を変える新発想のモーターを開発した。自動車で採用が広がるスターター兼発電機(ISG:Integrated Starter Generator)として使う。
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燃費競争から降りたホンダ「フィット」、それでも固持した“1000”の目標
ホンダが2020年2月に発売した新型の小型車「フィット」は、同時期の発売となったトヨタ自動車の新型「ヤリス」に燃費性能で大きく水をあけられた。快適な車内空間の実現や予防安全装備の充実にリソースを割いたことが響いた。
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マツダ「X」エンジン徹底分析、技術の神髄を解き明かす
マツダが待望の「スカイアクティブX」ガソリンエンジン搭載車を発売した。2019年12月に「マツダ3」、2020年1月に「CX-30」と相次いで投入した(図1、2)。
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フォルクスワーゲン、2025年のEV生産目標を1.5倍に
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)は2020年1月、2019年末までに同社が生産した電動車が25万台を超えたと発表した。また、2025年における電気自動車(EV)生産目標を年間100万台から150万台に引き上げた。
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トヨタが見据える全固体電池、小型EVで500kmの航続距離を
「液系のリチウムイオン電池(LIB)では、(電池パックの体積エネルギー密度で)300〜400Wh/Lの間にある壁を越えられないと考えている。(満充電1回当たり)500km走れる小型の電気自動車(EV)を造ることは難しい」。トヨタ自動車で全固体電池の開発に関わる中西真二氏は2020年1月に開催された…
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トヨタ、北米の生産体制を再編、ライトトラック供給を強化
トヨタ自動車の北米法人であるToyota Motor North America(TMNA)は、米国の生産体制を2022年までに再編する。北米の新車市場がセダンなどの乗用車からピックアップトラックやSUV(多目的スポーツ車)などのライトトラックにシフトしていることを受けて、ライトトラックの生産を強…
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DNGA第3弾は軽SUV、スズキ「ハスラー」と全面対決
ダイハツ工業は、SUV(多目的スポーツ車)タイプの軽コンセプト車を、カスタム車の展示会「東京オートサロン2020」(2020年1月、幕張メッセ)で公開した。
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米ベンチャーがARコンタクトレンズ、視線方向に合わせて情報表示
米シリコンバレーのベンチャー企業である米Mojo Visionは2020年1月、映像を視野に表示するAR(Augmented Reality)をコンタクトレンズで実現するスマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」を開発中であると明かした。
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ホンダ、「シビック」部分改良、トヨタやマツダの新型車に対抗
ホンダは「シビック」のセダンとハッチバックを部分改良し、2020年1月下旬に発売した。外観デザインをよりスポーティーにしたほか、ADAS(先進運転支援システム)を標準装備にして機能を向上。
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中国バイドゥの自動バレーパーキング、GPUをFPGAに置き換え
中国バイドゥ(Baidu、百度)が自動バレーパーキング(Automated Valet Parking:AVP)向けプラットフォームに、Xilinxの車載グレードCPUコア混載FPGA「XA Zynq UltraScale+ MPSoC」を採用した。