Automotive Report
目次
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欧州の大型車CO2削減目標が決定、自動車工業会が猛反発
2018年末、ポーランドで第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)が開かれ、2020年からの温暖化対策について国際的な枠組みを定めた「パリ協定」を実施するためのルールが幾つか策定された。
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歩行者の次の行動を予測、トヨタが期待する最新AI
トヨタ自動車と現代自動車というアジアを代表する自動車メーカーが出資する、AI(人工知能)のスタートアップ企業が米ボストンにある。米パーセプティブ・オートマタ(Perceptive Automata)だ。創業者兼CEO(最高経営責任者)のシド・ミスラ(Sid Misra)氏は「我々のAIは、車載カメ…
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ホンダ、HondaJetを日本の空へ、目指すは新しい交通システムの創造
「(ホンダのビジネスジェット機である)『HondaJet』を日本の空で飛ばすことは、我々の悲願だった」。日本で第1号となる顧客にHondaJetを引き渡す式典で、ホンダの航空機事業子会社ホンダエアクラフトカンパニー(Honda Aircraft Company、HACI)社長の藤野道格氏は、こう語…
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スバル初PHEV、SUVの良さを追求、重くてもガソリン車以上の走りに
「SUV(多目的スポーツ車)の良さを殺さないSUBARU(スバル)らしいプラグインハイブリッド車(PHEV)にしたかった」。同社商品企画本部主査の金田幸二氏は、「ロサンゼルスモーターショー2018(2018 Los Angeles Auto Show)」(2018年11月30日~12月9日)で初公…
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誤発進を防ぐ後付けシステム、トヨタとダイハツが先陣
トヨタ自動車とダイハツ工業は2018年12月、アクセルペダルの踏み間違いなどによる誤発進を防ぐシステムの販売を開始した。既に販売した旧型車に超音波センサーなどを後付けで装着し、運転操作のミスによる事故を防ぐのが狙いだ。自動でブレーキはかけず、エンジンの出力を抑えて前進時と後退時の誤発進を防ぐ。
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高性能スポーツ車が存在感、デトロイトショー2019
「デトロイトモーターショー(NAIAS) 2019」が、2019年1月に開催された。燃料安や米トランプ政権による燃費規制の緩和方針などによって、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)などの電動車両の影は薄く、米国ユーザーに根強い人気がある高性能スポーツ車が存在感を示した。
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愚断か英断か、ヤマハ発が4輪参入を断念
ヤマハ発動機が4輪車開発を断念した。2013年に4輪車事業への参入を表明して研究を進めてきたが、新構造の車体の量産化や採算性の課題を解決できなかった。2018年12月に開いた新中期経営計画の発表会で、同社社長の日髙祥博氏が明かした。
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VW自動運転研究トップが指摘、「冗長化は複雑化」「AIはだませる」
ドイツ・フォルクスワーゲン(VW)で自動運転技術の研究を率いるトーマス・フォルム(Thomas Form)氏は2018年11月、同技術の安全性と信頼性を評価することの必要性を都内で説明した。
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デンソー系の自動運転半導体、「CPUフリー」を志向
デンソーの半導体子会社エヌエスアイテクス(NSITEXE)は2018年12月、自動運転用半導体の新技術を投入した試験用のチップ(SoC:System on a Chip)と基板を開発したと発表した。
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米オンセミがソニーに反撃、夜間対応ADAS用CMOSセンサー
米オン・セミコンダクターが、先進運転支援システム(ADAS)のカメラに搭載するCMOSセンサーの分野でソニーへの反撃に出る。同社の日本法人が2018年12月に東京都内で開いた会見で、ON Semiconductorで車載分野担当バイスプレジデントのロス・ジャトウ氏が、その概要を明かした。
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JARIの自動バレー駐車システム、管制と連携し「レベル4」を実現
日本自動車研究所(JARI)は2018年11月、自動バレー駐車のシステムを東京・台場の商業施設で公開した。自動車メーカーなどと共同開発したもので、システムの公開に合わせて、実験車両を使ったデモを見せた。
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Didi、自社サーバーで世界へ、上海と大阪の“類似性”からAI流用
中国を中心に5億5000万人もの登録ユーザーを抱える配車アプリ最大手の滴滴出行(Didi Chuxing)。「MaaS(Mobility as a Service)」時代を見据え、世界進出を加速させている。戦略を聞いた。
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アルトも歩行者対応の自動ブレーキ、スズキ、主力センサー搭載を加速
スズキは2018年12月に発売した軽自動車「アルト」の部分改良車に、昼間の歩行者を検知する自動ブレーキを搭載した。同車はスズキの軽自動車の中で最も低価格の車両だが、搭載車両が増えたことなどによるセンサーコストの低減により、適用が可能になった。今後の課題は、自動ブレーキの新たな競争軸になっている夜間…
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アイシンが“脱トヨタ”、1モーターHEV機構をPSAに供給
アイシン・エィ・ダブリュ(AW)が開発を進めてきた前部エンジン・前輪駆動(FF)車向け1モーター式ハイブリッド車(HEV)部品。納入第1号はトヨタ自動車ではなかった。最初に採用を決めたのはフランス・グループPSA(Group PSA)であることが分かった。
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ホンダ、新型車のボディーに採用、ホットスタンプ世界最大手の国産品
スペインのゲスタンプ・オートモシオン(Gestamp Automocion)が、日本の新工場で造ったホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス材)製のボディー骨格部品をホンダの新型車向けに供給することが分かった。
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マツダ、次世代エンジン開発の3本柱 大排気量・希薄燃焼・簡易HEV
マツダの次世代エンジン群の輪郭が見えてきた。アップサイジング(大排気量化)エンジンの投入やリーンバーン(希薄燃焼)エンジンの量産計画、ロータリーエンジンの復活、次期ディーゼルの開発も進む。「天才エンジン技術者」と称される人見光夫氏(常務執行役員・シニア技術開発フェロー)に針路を聞いた。
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可変圧縮比や内部EGRに新部品、エンジン進化にシェフラーが提案
ドイツ・シェフラー(Schaeffler)は、2018年10月末~11月初めにプライベートショー「シェフラーシンポジウム2018」を都内で開催し、マルチリンク式可変圧縮比(VCR)機構向けのアクチュエーターや、電動2段階可変バルブリフト機構の第2世代品を日本で初めて公開した。
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VWグループ、韓国SKからも調達、EV用電池メーカーは4社に拡充
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)グループは2018年11月、韓国の電池メーカーSKイノベーション(SKI)から電池セルを調達すると発表した。SKIから調達した電池は、北米および欧州で販売するVWグループの電動車に搭載する予定。
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スバル再生への道は遠い、止まらない完成検査の不正
完成車の出荷前検査(完成検査)に関するSUBARU(スバル)の不正行為が止まらない。2017年末で収束したと説明していたが、2018年10月まで続いていたことが判明した。
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NSK、過積載防止にセンサー開発、車輪ごとの荷重把握で運転支援にも
日本精工(NSK)は、クルマの車輪に加わる荷重を車輪ごとに計測できるセンサーを開発した。第1弾として、商用車の積載量を把握して過積載の防止につなげる積載荷重センサーとしての実用化を目指す。実用化の目標時期は2022年としている。