Automotive Report
目次
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デンソーとトヨタが「ポストSiC」、酸化ガリウムかダイヤモンドか
デンソーとトヨタ自動車が2020年4月に設立する予定の次世代車載半導体の研究開発会社。基本構造や加工方法などの先端研究から、それらを実装した電動車両向けのパワーモジュール、自動運転車向けの周辺監視センサーなどの電子部品の先行開発に取り組むという。
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トヨタ研究子会社、地図データ開発、「中立的なデータ共有基盤必要」
トヨタ自動車の研究子会社が開発している自動運転用の高精度地図を更新するためのデータ収集基盤。地図更新に必要なデータを第三者となる多くの企業などと共有し、開発を加速する狙いがある。
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フィアット、初の商用EV、配送用途で需要あり
欧米FCAの商用車部門であるFIAT Professionalは2019年7月1日、同社初の電気自動車となる「Ducato Electric」を公開した。
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「世界一流のソフトエンジニアを育成」、日産が研修施設を初公開
日産自動車は2019年7月、自動運転をはじめとする自動車向けの電子制御ソフトを開発するエンジニア向けの研修施設「ソフトウェア・トレーニング・センター」を公開した。
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ヤマハ発、電池交換スクーター参入、台湾ベンチャーと組む
ヤマハ発動機は2019年8月、同社初となる電池交換式の電気自動車(EV)スクーターを台湾で発売した(図1)。名称は「EC-05」。電池交換式EVスクーターで先行する台湾ベンチャーのゴゴロ(Gogoro)と組み、Gogoroの二輪車をベースに、ヤマハ発が外装デザインを変えた。
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「半導体内製の強み生かした」、ボッシュがデジタルキー開発
自動車部品大手ドイツ・ボッシュ(Bosch)の日本法人は2019年6月、年次記者会見を開催し、スマートフォンを使ったMaaS(Mobility as a Service)向けデジタルキーを発表した。2021年に量産車に適用する。
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VW、48Vを全主力車に採用、次期ゴルフにヴァレオ製
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は、電圧を48Vに高めた簡易ハイブリッド車(HEV)機構を主力のエンジン車に広く採用していく方針を示した。
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トヨタが電池開発で方針転換、中国CATLと包括提携
トヨタ自動車は2019年7月、車載電池で世界最大手の中国・寧徳時代新能源科技(CATL)と新エネルギー車(NEV)向け電池で包括提携したと発表した。CATLとの提携は、トヨタが車載電池の開発方針を転換したことを意味する。
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ZFが大型トラックの死角を解消、デュアルレンズ・カメラで
ドイツZF(ZF Friedrichshafen)は2019年6月、二つのレンズを搭載したカメラ「Dual-cam」を開発したと発表した(図)。商用トラック向けに先進運転支援システム(ADAS)と連携して使えるように設計したという。
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エンジンルームの下を“透視”、レンジローバーが世界初の機能
英ジャガーランドローバー(Jaguar Land Rover)は2019年6月、小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「レンジローバーイヴォーク(Range Rover Evoque)」の受注を日本で始めた。
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テスラ「モデル3」が衝突試験で満点、運転支援システムも高評価
欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2019年7月3日、新たに6車種の衝突安全試験結果を発表した。試験したのは、米Tesla「モデル3」、チェコSkoda「Scala」、ドイツDaimler「Mercedes-Benz Bクラス」「同GLE」、韓国Kia Motors「Ceed」、…
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日産の新2.5Lエンジン、“世界初”の樹脂吸気ポート
日産自動車は、直列4気筒で排気量2.5Lの新型自然吸気ガソリンエンジンに、樹脂製の吸気ポートを採用した。「世界初」(同社)といえ、エンジン燃焼時の吸気通路への熱伝達を抑えられる。吸入空気を増やして、出力を約1.5kW高めた。トヨタ自動車の2.5Lエンジンに匹敵する性能を実現する。
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マツダ新エンジンがトヨタ超え、熱効率で世界最高達成へ
マツダが2019年10月に投入する新型ガソリンエンジンの最高熱効率で、世界最高値に達する。トヨタ自動車が2017年に発表した最高値の41%を上回る。量産機で世界初とされる超希薄燃焼(スーパーリーンバーン)を実現し、トヨタ超えを果たす。
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ポリアミド66樹脂が足りない、DSMが代替樹脂の供給を強化
自動車部品に使われる「ポリアミド(PA)66」樹脂の世界的な供給不足を受けて、オランダ化学大手のDSMは同樹脂を代替できる製品の販売を強化する。
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GM、新世代電子PF採用、20年の「キャデラックCT5」から
米GM(General Motors)は2019年5月下旬、次世代自動車向けの自動運転機能や運転支援機能、インフォテインメント、接続機能などを実現する基盤となる、新しい電子プラットフォームを発表した。
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欧州のEuroNCAPで高評価、アウディ初のEV「e-tron」
欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuroNCAPは2019年5月下旬、新たに7車種の衝突安全試験結果を発表した。試験したのは、ドイツ・アウディ(Audi)の初めての電気自動車(EV)「e-tron」、ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)「T-Cross」、トヨタ自動車「Lexus …
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ポルシェ911に透ける苦悩、ガソリンエンジンに異例のピエゾ
ドイツ・ポルシェ(Porsche)は、新型スポーツカー「911カレラS」に、改良した排気量3.0Lの水平対向6気筒ガソリンエンジンを搭載する。厳しくなる排ガス規制の下で、スポーツカーの生き残る道を模索するポルシェの苦悩が透けて見えた。
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ポルシェ、EV普及の“ネック”解消へ、350kWの超急速充電インフラ
欧州で100カ所めとなる超急速充電の拠点を開設した─。2019年5月末にこう発表したのは、1台の電気自動車(EV)も量産していないドイツ・ポルシェ(Porsche)だ。同社は同年9月に量産EV「Taycan」の発表を控える。スタートダッシュを決めるべく、EVを“売れる"環境の整備を急ぐ。
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最大120人乗車、連節HEVバス いすゞと日野が開発
商用車大手のいすゞ自動車と日野自動車は共同で、2台の車体を電車のようにつないだハイブリッド(HEV)バスを開発した。最大で120人近くを同時に運べ、輸送効率を一般的な路線バスの約1.5倍に高められる。国産初の連節バスが産声を上げた。
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ZFが世界初のエアバッグ開発、側突前に外側に膨らみ被害低減
自動車のドアの下部、サイドスカートから上に向かってドアを覆うように展開される外部サイドエアバッグ。車両の側面衝突(側突)による被害を低減するために、そうした世界初のエアバッグを開発したのが、メガサプライヤーの1つであるドイツZFだ。同社によれば、側突のインパクトを最大で30%抑制でき、側突による被…