Automotive Report
目次
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ホンダが高効率エンジン開発、最高熱効率40%超え
ホンダが、トヨタ自動車に迫る高効率エンジンを開発した。ハイブリッド車(HEV)用の排気量2.0Lガソリンエンジンを改良し、最高熱効率が40.6%に達したことが分かった。世界最高値はトヨタの41%とされ、ほぼ同じ水準となる。
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モービルアイ最新技術「EyeQ4」、3眼に進化し採用始まる
イスラエル・モービルアイ(Mobileye)の最新画像処理チップ「EyeQ4」が中国で世界初採用となったことが分かった。現行の「EyeQ3」は単眼カメラ向けで、国内だけでも日産自動車やマツダが採用している。最新版のEyeQ4では、3眼に対応し、これまで以上の性能が期待される。自動ブレーキや自動運転…
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数km圏内の車両に一斉配信、ノキアとKDDIが実験
コネクテッドカー(つながるクルマ)の普及を見据え、フィンランド・ノキア(Nokia)とKDDIが北海道で実証実験を敢行した。LTEの携帯電話網を活用することで、半径数km圏内の車両に情報を一斉配信するものだ。道路上の落下物の情報を後方車両に伝達できることや、自車位置の推定精度を数cm単位まで高めら…
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衝突時に乗員荷重をより安定に吸収、NSKの高精度ステアリングコラム
衝突安全に関わる離脱荷重のバラつきを約25%低減しながら、約10%のコストダウンと約15%の軽量化を実現―。日本精工(NSK)は、車両の正面衝突時の衝撃吸収構造を見直すことで、性能・コスト・質量の全てで改善を図った新しいステアリングコラムを開発した。同社によれば、2021年までに発売される6車種で…
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変速機で国内11社が集結、産学連携で欧州に対抗
2018年5月中旬、自動車メーカー9社と変速機メーカー2社が「自動車用動力伝達技術研究組合」(TRAMI=トラミ)を設立した。各社が約10人の技術者と資金を出し合い、大学の研究室と基礎研究を進める。変速機の技術進化を加速させるとともに人材を育成する狙いだ。
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トヨタ、企業のモデルチェンジを決断、次はモビリティーカンパニーへ
「『自動車をつくる会社』から、『モビリティーカンパニー』にモデルチェンジすることを決断した」(トヨタ自動車社長の豊田章男氏)。2018年5月、2017年度の決算説明会に登場した同氏は、穏やかだが熱のこもった口調でこう語った。自動車産業は今、大変革の真っただ中にある。新たな競争相手には、豊富な資金を…
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スバル、赤外線カメラで個人を識別、三菱電機の顔認識技術を採用
SUBARU(スバル)は中型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「フォレスター」の米国仕様車に、同社として初めて運転者を監視する「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」を搭載した(pp.36-37に関連記事)。
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日産、電池パック性能2倍へ、次世代EV、22年までに実現
日産自動車は、2022年までに量産する次世代電気自動車(EV)で、リチウムイオン電池パックの性能を大幅に高める方針だ。体積当たりエネルギー密度を300Wh/L程度にする。現行EV「リーフ」の電池パックは同150Wh/L程度で、2倍を狙う。
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自動車各社の北米事業、収益重視と販売拡大に2極化
日本の自動車メーカーの北米事業が転機を迎えた。2018年度(2018年4月~2019年3月)の各社の販売計画を見ると、ホンダやSUBARU(スバル)、マツダなど4社が新型車の投入などによって2017年度に比べて販売台数の増加を見込む。トヨタ自動車と日産自動車は収益の改善を優先し、前年比で減少を計画…
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NVIDIAのAIコンピューター、「ウーバー実験車には使っていない」
特報
GPU(画像処理ユニット)大手の米エヌビディア(NVIDIA)は2018年3月に米国サンノゼ市のコンベンションセンターで、開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2018」を開いた(図1)。米ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)の自動運転実…
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BMW、約10年以内にレベル4、自動運転の専門家に聞く
米グーグル(Google)系の米ウェイモ(Waymo)を筆頭とする、従来は自動車とは無関係だった企業を巻き込み、激しい開発競争が繰り広げられている自動運転車。既存の自動車メーカーはこれをどう迎え撃つのか。ドイツ・ビー・エム・ダブリュー(BMW)で自動運転関連のシニア・コンサルタント(Senior …
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コンチネンタルのAI戦略、ブダペストに深層学習の開発拠点
AI(人工知能)は世界的に技術の開発が進み、人材の獲得は厳しさを増している。ドイツ・コンチネンタル(Continental)でAIの開発を担当するDemetrio Aiello氏に開発の方向性や人材獲得の方法を聞いた。
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低迷するEV中古価格の向上、電池再利用の本命、日産副社長
日産自動車は、電気自動車(EV)の電池を再利用する技術を開発し、低迷するEVの中古価格を高める狙いを明かした。EV「リーフ」の新車の実売価格向上にもつながる。再利用が環境面での貢献にとどまらず、直近の収益向上に結びつく可能性に期待した。
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ARでクルマを操作、VWが提案、次世代車はラウンジで競う
「2030年のビジョンを示した」――。2018年3月の「ジュネーブモーターショー2018」でドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen)乗用車ブランド経営会議メンバーのフランク・ウエルシュ(Frank Welsch)氏は、コンセプトEV(電気自動車)「I.D. VIZZION」をこう紹介した…
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ロームがSiCパワー半導体を増産、中国のEV需要を狙う
中国の電気自動車(EV)需要を狙い、ロームがSiC(炭化ケイ素)パワー半導体で攻勢をかける。SiCは、従来のSi(ケイ素)に比べてパワー半導体の損失を大幅に抑えられる次世代材料だ。
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EV充電網に高速ブロックチェーン、ライトニングネットワーク実装
中部電力など3社が、電気自動車(EV)の充電網にブロックチェーン(BC)を高速に使える新技術を適用し、実証実験を実施した。データの記録に時間がかかるBCの課題を解決して、EV充電網の利便性を高められる。
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中国CATLが電池最大手に、2020年には50GWh規模
中国の電池メーカーが、「安かろう悪かろう」の世評を覆そうとしている。筆頭が、2011年に創業したばかりの寧徳時代新能源科技(CATL)だ。ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)が2020年から導入する電気自動車(EV)への供給を勝ち取った。
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マツダ「CX-8」の衝突安全、ぶつかっても乗員を守る
マツダが現行「CX-8」の衝突実験を公開した。前方のクラッシャブルゾーンを効率良くつぶすことで衝撃を吸収しつつ、衝突後でもドアが開き、乗員が逃げられるように安全性を確保して設計した。
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「自動車未来サミットSpring」、電動化、自動運転はコストの議論へ
電動化や自動運転の本格普及が目前に迫り、部品メーカーでは低コスト化の議論が活発化してきた。2018年4月に開かれた「自動車未来サミットSpring」では、ドイツ・コンチネンタル(Continental)やケーヒン、デンソー、ヴィオニアジャパン(旧オートリブエレクトロニクスジャパン)、ヴァレオジャパ…
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3Dプリンター用金属粉体、今や金型も製作可能に
3次元(3D)プリンターで扱える材料の範囲が、従来の樹脂に加えて、最近は砂や金属に広がってきた。砂や金属を積層して物体を成形するだけでなく、型の成形もできるようになった。