Automotive Report
目次
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トヨタの自動ブレーキ用カメラ、ソニー製CMOSセンサーに変更
トヨタ自動車が、先進運転支援システム(ADAS)「Toyota Safety Sense(TSS)」に使う単眼カメラのCMOSイメージセンサーをソニー製に変えたことが分かった。CMOSセンサーの変更によって、同システムの主要機能の一つである自動ブレーキで、夜間の歩行者検知を可能にした。
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ホンダの軽自動車「N-VAN」、ドアに1.5GPa級鋼板を初採用
ホンダが2018年7月に発売した新型の商用軽自動車(軽バン)「N-VAN」は、荷物の積み下ろしを容易にするために、助手席側のセンターピラーを省いて開口部を広くした。センターピラー無しで側面衝突に対応するために、ドアのフレームに1.5GPa級のいわゆる超高張力鋼板を使って同ピラーの役割を代替させた。…
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パナソニックの電池戦略、最大手“CATL”と技術で差異化
パナソニックのオートモーティブ&インダストリアルシステムズ(AIS)社は2018年7月、今後の事業戦略を報道機関向けに説明した。登壇した社長の伊藤好生氏は「2021年度に自動車部品メーカーでトップ10入り」の目標について「(達成は)難しくない」と自信を見せた。2021年度の売上高を2017年度の1…
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超小型EV分野に挑むパナソニック、民生の知見をプラットフォームに
カーナビゲーションシステム、ETC(自動料金収受システム)車載器、ドライブレコーダーなど、これまでも自動車用の機器を製品化してきたパナソニック─。そんなパナソニックが次に狙うのが、2輪車・超小型車・軽自動車といった超小型の電気自動車(EV)向け電動プラットフォームである。
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トヨタが国内車種の再編に本腰、新型カローラとクラウン、同時発売
トヨタ自動車は国内で車種数を減らし、開発と販売の効率を高める。新型「カローラ」の投入に併せて、国内で「オーリス」の販売をやめた。新型「クラウン」では、3車種構成から1車種に減らす。ともに世界共通プラットフォーム(PF)を採用した。国内市場の縮小に備えるとともに、限られた開発資源を競争が激しい分野に…
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Boschが2輪車で安全運転支援、自動ブレーキは慎重に検討
2輪車の死亡事故のリスクは4輪車の20倍―。課題解決に向けて動いたのが、ドイツ・ボッシュ(Bosch)である。2輪車の前方と後方にミリ波レーダーを搭載することで、死角検知や衝突警告といった機能を実現した。2輪車大手のイタリア・ドゥカティ(Ducati)とオーストリアKTMが採用を決め、2020年に…
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超希薄燃焼エンジンの有力技術、IAVが“激安”プレチャンバー提案
ガソリンエンジンの熱効率を飛躍的に高める希薄燃焼(リーンバーン)―。実現手段の一つとして注目を集めるのが、プレチャンバー(副燃焼室)燃焼技術である。低コストで二酸化炭素(CO2)排出量を大きく減らせる“費用対効果”が高い技術で、2020年以降にエンジンの主流になる可能性を秘める。
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ボッシュの新ディーゼル技術、EUのRDEでもNOxを大幅削減
ドイツ・ボッシュ(Bosch)は、窒素酸化物(NOx)の排出量を大幅に削減できるディーゼルエンジン技術を開発した。欧州連合(EU)の実走行を用いた排ガス測定法「RDE(Real Driving Emissions)」における現行のNOxの規制値(168mg/km)だけではなく、2020年以降の規制…
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世界の環境規制強化に向け、EV/HEVの多様化進める
日経Automotiveは2018年5月、2025年に向けたクルマの電動化を展望するセミナーを開催した。トヨタ自動車や日産自動車は、世界の環境規制強化に対応するため電動車両の選択肢を増やす戦略を強調。
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ロードスターRFの新エンジン、高回転・高出力にできた理由
マツダが部分改良して2018年7月に発売する小型オープンスポーツカー「ロードスターRF」。同車に搭載したのが、高回転・高出力型に進化させた排気量2Lの直列4気筒直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」である。最高回転数を従来の6800rpmから7500rpmに引き上げ、かつ低回転から高…
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ホンダ、カメラをボッシュ製に変更、自動ブレーキ試験で急浮上
ホンダが先進運転支援システム(ADAS)「Honda SENSING」で使う単眼カメラを、日本電産エレシス製からドイツ・ボッシュ(Bosch)製に切り変えたことが分かった。単眼カメラの変更によって、同システムの主要機能の一つである自動ブレーキで、昼間の歩行者を検知する性能を大幅に高めた。
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ホンダが高効率エンジン開発、最高熱効率40%超え
ホンダが、トヨタ自動車に迫る高効率エンジンを開発した。ハイブリッド車(HEV)用の排気量2.0Lガソリンエンジンを改良し、最高熱効率が40.6%に達したことが分かった。世界最高値はトヨタの41%とされ、ほぼ同じ水準となる。
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モービルアイ最新技術「EyeQ4」、3眼に進化し採用始まる
イスラエル・モービルアイ(Mobileye)の最新画像処理チップ「EyeQ4」が中国で世界初採用となったことが分かった。現行の「EyeQ3」は単眼カメラ向けで、国内だけでも日産自動車やマツダが採用している。最新版のEyeQ4では、3眼に対応し、これまで以上の性能が期待される。自動ブレーキや自動運転…
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数km圏内の車両に一斉配信、ノキアとKDDIが実験
コネクテッドカー(つながるクルマ)の普及を見据え、フィンランド・ノキア(Nokia)とKDDIが北海道で実証実験を敢行した。LTEの携帯電話網を活用することで、半径数km圏内の車両に情報を一斉配信するものだ。道路上の落下物の情報を後方車両に伝達できることや、自車位置の推定精度を数cm単位まで高めら…
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衝突時に乗員荷重をより安定に吸収、NSKの高精度ステアリングコラム
衝突安全に関わる離脱荷重のバラつきを約25%低減しながら、約10%のコストダウンと約15%の軽量化を実現―。日本精工(NSK)は、車両の正面衝突時の衝撃吸収構造を見直すことで、性能・コスト・質量の全てで改善を図った新しいステアリングコラムを開発した。同社によれば、2021年までに発売される6車種で…
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変速機で国内11社が集結、産学連携で欧州に対抗
2018年5月中旬、自動車メーカー9社と変速機メーカー2社が「自動車用動力伝達技術研究組合」(TRAMI=トラミ)を設立した。各社が約10人の技術者と資金を出し合い、大学の研究室と基礎研究を進める。変速機の技術進化を加速させるとともに人材を育成する狙いだ。
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トヨタ、企業のモデルチェンジを決断、次はモビリティーカンパニーへ
「『自動車をつくる会社』から、『モビリティーカンパニー』にモデルチェンジすることを決断した」(トヨタ自動車社長の豊田章男氏)。2018年5月、2017年度の決算説明会に登場した同氏は、穏やかだが熱のこもった口調でこう語った。自動車産業は今、大変革の真っただ中にある。新たな競争相手には、豊富な資金を…
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スバル、赤外線カメラで個人を識別、三菱電機の顔認識技術を採用
SUBARU(スバル)は中型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「フォレスター」の米国仕様車に、同社として初めて運転者を監視する「ドライバーモニタリングシステム(DMS)」を搭載した(pp.36-37に関連記事)。
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日産、電池パック性能2倍へ、次世代EV、22年までに実現
日産自動車は、2022年までに量産する次世代電気自動車(EV)で、リチウムイオン電池パックの性能を大幅に高める方針だ。体積当たりエネルギー密度を300Wh/L程度にする。現行EV「リーフ」の電池パックは同150Wh/L程度で、2倍を狙う。
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自動車各社の北米事業、収益重視と販売拡大に2極化
日本の自動車メーカーの北米事業が転機を迎えた。2018年度(2018年4月~2019年3月)の各社の販売計画を見ると、ホンダやSUBARU(スバル)、マツダなど4社が新型車の投入などによって2017年度に比べて販売台数の増加を見込む。トヨタ自動車と日産自動車は収益の改善を優先し、前年比で減少を計画…