Automotive Report
目次
-
ホンダ、空飛ぶクルマ30年事業化か、再使用ロケットにも挑む
ホンダは、空飛ぶクルマと呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)や自身の分身となる遠隔操作ロボット(分身ロボ)、一部を再使用可能な小型ロケット、循環型再生エネルギーシステムなどの研究開発を進めていることを明らかにした。同社は、2030年のビジョンとして「すべての人に『生活の可能性が拡がる喜び』を提供…
-
NVIDIAがHMIを魅力的に、表現力豊かな音声合成技術を開発
米NVIDIA(エヌビディア)が、表現力豊かな音声を合成する技術を開発した。特定の個人の音声に基づいて学習させると、任意のテキストデータをその人の声で音声化できる。
-
トヨタ「レベル3」への“重要部品”、デンソーテンの冗長電源モジュール
トヨタ自動車が実用化した最新の高度運転支援システム「Advanced Drive(アドバンストドライブ)」に、必須とは言えない部品が搭載されている。それが、バックアップ用のリチウムイオン電池と、それを制御する「冗長電源モジュール」である。これらが、輝きを放つのはこれから。現状の「レベル2」から「レ…
-
BMWの新型EV、CFRP適用を進化、車室の安全性高めながら軽量に
ドイツBMWの日本法人ビー・エム・ダブリュー(東京・千代田)は、2021年第4四半期に日本での正式発表を予定している新型電気自動車(EV)「iX」を報道陣に披露した。同車は、BMWが「Vision iNEXT」で描いてきたビジョンを具現化した車両。「自動車の将来を見据えた画期的な世代の最初のモデル…
-
日立のインホイールモーター、世界最高水準の出力密度を実現
日立製作所と日立Astemo(日立アステモ、東京・千代田)は2021年9月、電気自動車(EV)向けの小型軽量インホイールモーター(IWM)を開発したと発表した。モーターの構造を見直したほか、インバーターやブレーキと一体化したことなどで小型軽量化し、電動車両用のモーターとしては、2.5kW/kgとい…
-
VWやトヨタも賛同、アームの自動車ソフト基盤開発
英Arm(アーム)は、ソフトウエア定義車両(Software Defined Vehicle、SDV)の実現に欠かせないソフト基盤を開発するオープンプロジェクト「SOAFEE(Scalable Open Architecture for Embedded Edge)」を2021年9月に発表した。
-
ホンダの渋滞緩和サービス、車両の走行データを活用
ホンダは2021年8月、一般道における渋滞緩和に寄与する新サービスの運用を開始した。コネクテッド機能を搭載するホンダ車の走行データを利用して、渋滞路や迂回路を通過できる所要時間を計算し、路上に設置した表示機にその時間を示す。これにより運転者に迂回を促し、交通量を分散することで、渋滞の緩和が期待でき…
-
トヨタ・ウーブンの「AMP」、ドライブレコーダーで高精度地図
トヨタ自動車の子会社ウーブン・プラネット・ホールディングスは2021年8月、グループ会社のウーブン・アルファが開発する自動地図生成プラットフォーム「AMP(Automated Mapping Platform)」の実用化に向けた説明会を開催した。
-
ボッシュが日本で電動ブレーキ量産、小型品を2022年投入へ
ドイツBosch(ボッシュ)が、電動油圧ブレーキ「iBooster」を日本で生産することを決めた。30億円の設備投資を実施し、栃木工場で2022年後半から製造を開始する予定である。日本の自動車メーカーの要求に応じる形で、現行品から小型化した製品も用意する。
-
ラストワンマイル配送を効率化 三菱ふそう、米社と業務提携
三菱ふそうトラック・バスは2021年7月、配送計画システムの開発を手掛ける米スタートアップのWise Systems(ワイズ・システムズ)と業務提携した。今回の提携を機に三菱ふそうは21年内に、ワイズが開発したシステムの日本における販売を開始し、配送業務の効率化を目指す。
-
“デジタルツイン”でクルマを守る、イスラエル新興のサイバー対策
自動車のサイバーセキュリティー対策が2022年から義務化されることを受け、車載ソフトウエアの脆弱性を評価、管理する技術に注目が集まっている。イスラエルの新興企業Cybellum(サイベラム)は、「サイバーデジタルツイン」と呼ぶ技術を強みに、フランスRenault(ルノー)・日産自動車・三菱自動車の…
-
トヨタ、ソフトを手の内化、技術者1万8000人体制へ
トヨタ自動車は、ソフトウエアやコネクテッド技術の手の内化(内製化)を加速するため、ソフト技術者をトヨタグループ全体で1万8000人に増やす。2021年8月に開催したソフトおよびコネクテッドに関する説明会で同社執行役員Chief Product Integration Officerの山本圭司氏が明…
-
事故時の記録装置「EDR」、22年に義務化 欧州と統一
国土交通省は2022年7月、衝突事故時に運転情報を記録する装置「イベント・データ・レコーダー(EDR)」の搭載を新型車に義務付ける。EDRが記録する項目は、同時期に搭載の義務化を予定する欧州と統一する。国交省は得られたデータを事故原因の正確な特定や、事故を防ぐ技術の開発などに広く生かしたい考え。
-
自動車のサイバー対策、“SBOM”が標準慣行に
車載OS(基本ソフト)「QNX」を手掛けるカナダBlackBerry(ブラックベリー)は2021年8月、車載ソフトウエアの構成管理ツール「Jarvis 2.0」を発表した。同社シニアバイスプレジデント兼BlackBerry Technology Solutions共同責任者のJohn Wall(ジ…
-
日産、英国工場をEV生産ハブへ、欧州で炭素中立を加速
日産自動車は、欧州におけるカーボンニュートラル(炭素中立)の実現に向け、同社の英国サンダーランド工場を核に構築を進めている電気自動車(EV)生産ハブ「EV36Zero」を公開した。同社が20%出資している中国系電池メーカーのエンビジョンAESCやサンダーランド市議会とプロジェクトを組んで構築に取り…
-
エンジン撤退前倒し、コンチネンタル独立のヴィテスコCEO
ドイツContinental(コンチネンタル)から分社化した同Vitesco Technologies(ヴィテスコ・テクノロジーズ)は、欧州連合(EU)による35年までのエンジン車販売禁止の方針を受けて、エンジン部品の新規開発停止を前倒しする。同社CEO(最高経営責任者)のAndreas Wolf…
-
米NHTSA、テスラAutopilot調査へ、対象車両は76万台
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、事故の初期対応現場で発生した米Tesla(テスラ)車の11件の衝突事故を受け、同社の先進運転支援システム(ADAS)「Autopilot」や「Traffic Aware Cruise Control」といった機能の調査を開始する。調査対象となる車種は、201…
-
テスラ「モデルX」のキーレス脆弱性、チーム連携不足か
米Tesla(テスラ)の電気自動車(EV)「モデルX」で2020年に見つかったキーレス・エントリー・システムの脆弱性。それを利用した攻撃手順が、自動車セキュリティーの専門家である岡デニス健五氏(日本シノプシス)の調べで新たに分かった。岡氏が攻撃手順や原因などを考察する。
-
自動車7社の21年度1Q決算、事業リスク対応力が問われる
日系自動車メーカー7社の2021年度第1四半期(21年4~6月)の連結決算が出そろった。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がった前年同期からの反動もあり、各社の世界販売と業績は急回復したが、車載半導体不足など事業リスクへの対応では明暗が分かれた。同第2四半期(21年7~9月)以降も半導体不足は続…
-
デンソーのADAS戦略、新型センサーで「メガ」に対抗
デンソーは、先進運転支援システム(ADAS)向けの新型センサーを開発した。従来品よりも性能を向上させたLiDAR(レーザースキャナー)や、遠方と近距離の両方に対応する2眼カメラである。両製品は、トヨタ自動車の高度運転支援システム「Advanced Drive」に採用された。これらの最新センサーなど…