Automotive Report
目次
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VW、中国でEV生産開始、2工場で年産60万台
ドイツVolkswagen Group(フォルクスワーゲングループ)は2020年11月30日、中国で電気自動車(EV)の「ID.4 CROZZ」と「ID.4 X」の現地生産を開始したと発表した。
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トヨタがEV仕様公開で仲間づくり、LCA規制への布石
トヨタ自動車が、電気自動車(EV)の仕様を公開する。対象とするのは、2020年冬に発売の超小型EVに搭載する電池や車体などの主要部品。国内市場向けの2人乗りEVだけに、一見すると地味な取り組みだが、実は大きな狙いがある。
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マツダ、罰金回避へ、欧州新環境規制
マツダが、2020年から厳しくなった欧州環境規制の罰金を回避する見通しだ。数百億円規模に罰金が膨らむとの試算が飛び交い、日系自動車メーカーで最も影響を受けるとの見方があった。
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いすゞの新型ピックアップ、日立のカメラで予防安全を強化
日立オートモティブシステムズの小型ステレオカメラが、いすゞ自動車の小型ピックアップトラックの新型「D-MAX」に採用された。同カメラは既に、いすゞの小型トラック「エルフ」に採用されている。同社の車両への採用は、エルフに次ぐ。いすゞは日立のステレオカメラを採用することで、新型車の予防安全性能を強化し…
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VW「ID.3」が五つ星、Euro NCAP衝突安全試験
欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuro NCAPは2020年10月、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」の衝突試験結果を発表した。ID.3は、VWのEV専用モデル「ID」シリーズの初めてのモデルで、五つ星の評価を獲得した。
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スバルがリーンバーンエンジン、執念の「世界初」局部成層
SUBARU(スバル)が2020年10月に発表した新型「レヴォーグ」─。新型水平対向(ボクサー)ガソリンエンジン「CB18」には初物づくしの技術が満載で、まさに執念のたまものだ。
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コロナ禍の業績回復に力強さ、自動車7社の20年度上期決算
新型コロナウイルス(新型コロナ)禍の中で、日本の自動車メーカーの業績回復に力強さが見えてきた。2020年度上期(20年4~9月)には、トヨタ自動車やホンダなど4社が営業黒字を達成した。
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コンチネンタルの自動運転、NVIDIA製スパコンで開発期間短縮
欧州メガサプライヤーのドイツContinental(コンチネンタル)が2020年夏、米NVIDIA(エヌビディア)のスーパーコンピューター「DGX」を導入した。スパコン導入の背景と活用法について、同社ADAS事業部プログラムマネジメントシステム部長、クリスチャン・シューマッハ(Christian …
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トヨタの小型SUV「ヤリスクロス」、側突対応でボディー構造変える
トヨタ自動車の小型SUV(多目的スポーツ車)「ヤリスクロス」は側面衝突に対応するため、ベース車両である小型車「ヤリス」とは異なるセンターピラーの構造を採用した。
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統合ECU狙うルネサス、半導体の最適解を見いだせるか
ルネサスエレクトロニクスは車載半導体に関するイベントを2020年10月に開いた。これまで「R-Carコンソーシアムフォーラム」として開催していたもので、今回は「ルネサスオートモーティブセミナー with R-Carコンソーシアム」というオンライン会議となった。クルマの電気/電子(E/E)アーキテク…
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GAFAにない「位置×車両」で攻める、アイシン精機がMaaSに本腰
米Google(グーグル)、同Apple(アップル)、同Facebook(フェイスブック)、同Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)といったIT(情報技術)の巨大企業。そんなGAFAを意識して「付加価値の高いところをやっていく」と言うのが、アイシン精機でMaaS(Mobility as a…
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トヨタが22年組織再編、ソフト第一へ、統合ECUで後押し
トヨタ自動車が2022年度にかけて、ソフトとハードの開発を分離しやすい組織に再編することが日経クロステックの調べで分かった。ソフトの開発周期を短くし、車両改良を待たないで頻繁に機能を高められる「ソフトウエアファースト(第一)」の体制にする。
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スバル、ボクサーエンジン存続に意地、マツダに続くリーンバーン
SUBARU(スバル)が2020年10月15日に発表した新型「レヴォーグ」の水平対向(ボクサー)ガソリンエンジンで、リーンバーン(希薄燃焼)を実現した。19年に開発したマツダに続く、“小兵”の面目躍如だ。筆頭株主のトヨタ自動車がエンジンの簡素化に注力する中、スバルは難しい燃焼技術を手中に収めて異な…
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ホンダF1撤退の必然性、「エンジン開発は縮小」と八郷社長
ホンダがフォーミュラ・ワン(F1)から撤退する。2021年シーズンをもって、エンジンサプライヤーとしての参戦を終える。F1エンジンの開発に携わってきた技術者などのリソースは、電動車両などカーボンニュートラル(炭素中立)の実現のための開発に振り向けていく。
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Volvo電動化の中核に48V、XC60エンジンにデンソー高圧噴射
2025年までに全てのクルマを電動車にすると宣言したスウェーデンVolvo Cars(ボルボ・カーズ)。20年4月、48V仕様の簡易ハイブリッド車(MHEV:Mild Hybrid Electric Vehicle)用パワートレーン「B5」を搭載したSUV(多目的スポーツ車)「XC60」を日本で発…
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三菱電機の次世代カーナビ、カメラ映像を基に対話型の案内
三菱電機は、カメラで撮影した映像などを基に対話型の経路案内ができる技術を開発した。同技術をカー・ナビゲーション・システムに使うと、運転者が理解しやすい経路案内を提供できる。
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水素エンジンに革新、熱効率54%、続けマツダ・ロータリー
再び脚光を浴び始めた水素エンジン─。技術面で最大の課題が、過早着火(バックファイア)と冷却損失である。同時に解決する手段はあるのか。有力な手段と考えるのが、ディーゼルエンジンのような水素噴流火炎の拡散燃焼だ。
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日産の新型SUV「キックス」、現行PFの改良で衝突安全に対応
日産自動車の小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「キックス」は、小型車向けプラットフォームの改良版を適用した。ボディー骨格にホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス材)を使わず、衝突安全に対応した。
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既販車の自動ブレーキ性能向上、トヨタがソフト更新で対応
トヨタ自動車は2020年9月、ソフトウエアの更新によって既販車に搭載している自動ブレーキの機能を向上させる取り組みを始めた。昼間の車両だけに対応している既販車の自動ブレーキを、昼間の歩行者も検知できるようにして、予防安全性能を強化する。夜間歩行者や交差点の右左折には対応しない。
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ベンツ「Sクラス」が全面改良、自動運転レベル3を21年後半から
ドイツDaimler(ダイムラー)の乗用車事業会社であるMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)が、「レベル3」の自動運転車を2021年後半に市場投入する。全面改良して発売する旗艦セダン「Sクラス」に同機能を搭載することを決めた。